イランの高濃縮ウラン増産を非難 米英仏独、IAEA報告書受け

イランのウラン濃縮施設の遠心分離機=2019年11月(イラン原子力庁提供・AP=共同)

 【ワシントン共同】米国、英国、フランス、ドイツの4カ国は28日、イランが高濃縮ウラン増産に踏み切ったとの国際原子力機関(IAEA)の報告書を受け、イランを非難する共同声明を出した。「重大な核拡散のリスクをもたらす」と指摘し、即時停止を求めた。

 共同声明は、イランにはウラン濃縮活動などを検証するIAEAに協力する責務があると指摘。イランがIAEAの一部査察官の受け入れを拒否していることに言及し、強硬な対応を見直すよう促した。

 IAEAの報告書によると、イランは6月から実施していた高濃縮ウランの生産量削減を撤回し、11月末以降、増産に転じた。

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