オールコートで全力 バスケクラブ「HXL」女子、発足2年目でU15全国大会へ

全国大会を控え、連係を確認する「HXL」の女子チームの選手=山形市・山形商業高

 山形市内を練習拠点とするバスケットボールの中学生クラブ「HXL(エクセル)」の女子チームが、来月4日に愛知県で開幕する全国大会「U15クラブバスケットボールゲームス」に初出場する。チーム発足2年目で大舞台の切符をつかんだ。選手たちは「走り負けない」と意気込んでいる。

 HXLは、バスケットボール男子・Bリーグ2部のパスラボ山形ワイヴァンズの元選手・和田保彦さん(33)が代表を務めるスクール「HOOP(フープ) IS(イズ) LIFE(ライフ)」が運営する。和田さんをはじめ、プロチームのマネジャー・通訳などの経験者、全国大会出場経験者らが指導する。男子、女子の両チームがある。

 女子は中学1~3年の26人が所属し、県予選会は2~3年の17人による編成で勝ち抜いた。前線からの激しい守備が持ち味で、ドライブを武器とする司令塔の東根市神町中3年鈴木音羽さん(15)が攻撃の起点を担う。外角シュートが得意な選手がそろい、指揮を執る高橋翔さん(34)は「毎回、主役が代わる」と選手層の厚さに自信をにじませる。

 全国大会はトーナメント方式で、女子は44チームが出場する。「まずは8強に入りたい」と高橋さん。大会を控えて調整に熱が入り、鈴木さんは「観客が驚くようなプレーを見せる」と話す。守備の要となる米沢四中3年の小関愛大(あお)さん(15)は「オールコートでの守備を頑張る」と闘志を燃やしている。

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