「パラサイト」出演イ・ソンギュンさんの訃報をうけ…海外メディアも一斉に報道

写真=CNN ホームページキャプチャー

俳優イ・ソンギュンさんが27日午前、遺体で発見された。「第92回アカデミー賞」で作品賞を受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」の主演俳優の訃報を、海外の主要メディアも緊急で伝えた。

アメリカのCNNはこの日、「『パラサイト 半地下の家族』の俳優イ・ソンギュンが麻薬捜査中に死亡した状態で発見、警察が発表」というタイトルの記事を通じて、イ・ソンギュンさんの訃報を伝えた。CNNは、この記事をホームページのメイン画面の上段に載せた。

イギリスのBBCもホームページの左上に配置した記事で、イ・ソンギュンさんの訃報を伝え、「遊興施設の女性職員と数回にわたって麻薬を投薬したという疑いが持たれていたが、彼はこれを否定していた。先立って行われた薬物検査では陰性判定を受けた」と説明した。

続けて「今回の調査は大きく注目を集め、これによってイ・ソンギュンの名誉はかなり毀損された」とし「彼は10月から撮影をスタートさせたドラマ『ノー・ウェイ・アウト』からも降板した状態だった」と付け加えた。

写真=BBC ホームページキャプチャー

ワシントン・ポスト紙も「イ・ソンギュンは1999年のデビュー後、数多くの韓国映画とテレビシリーズに出演してきた」とし「特に、『パラサイト 半地下の家族』を通じて世界的に好評を得たが、麻薬スキャンダルにより警察の取り調べを受けるなど、衝撃を与えた」と報じた。

海外メディアは、韓国が麻薬犯罪に厳しく対処しているという点にも同時に注目した。

BBCは、大麻の喫煙を含む麻薬投薬は韓国で深刻な犯罪と認識され、大麻の喫煙の場合、最大5年の懲役刑に処される可能性があると説明した。

AFPは大麻のような麻薬を海外で合法的に取得したとしても、これを韓国国内に持ち込んだ場合、帰国時に起訴される恐れがあると強調した。

イ・ソンギュンさんは27日午前、ソウル市鍾路(ジョンノ)区にある公園で、遺体で発見された。故人は今年10月から麻薬類管理に関する法律(大麻・向精神成分など)違反の疑いで警察の取り調べを受けてきた。前日の26日には、弁護人を通じて嘘発見器での調査を依頼するという内容の意見書を仁川(インチョン)警察庁・麻薬犯罪捜査係に提出していた。

所属事務所のHODU&Uエンターテインメントは、「残念なお知らせをお伝えすることになり、申し訳ございません。俳優のイ・ソンギュンが12月27日にこの世を去りました。悲痛で耐え難い気持ちを抑えきれません」と伝えた。続けて「どうか故人の最後の道が悔しくないように、憶測や推測による虚偽事実の流布及び、これに基づいた悪意のある報道は控えていただきますようお願いいたします」と呼びかけた。

葬儀は遺族や同僚が出席した中で静かに行われる予定だ。

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