「年越しは沖縄そばで」 東京で浸透し売れ上げ増 銀座わしたショップ、特設コーナー設置

店頭の特設コーナーで沖縄そばを選ぶ人たち=27日、東京・有楽町の銀座わしたショップ本店

 【東京】銀座わしたショップ本店は、年越しそばとして沖縄そばを売り込んでいる。毎年12月の販売数は1万5千食に上り、他の月の4倍まで増える。20年ほど前までは県出身者の購入が多かったが、現在は県外客も買っているという。クリスマス翌日から売り上げが急増するといい、今年も特設コーナーを設置。最終営業日の31日まで、沖縄そばを売り込んでいく。

 同店では26日から、店頭と店内の2カ所に沖縄そばの特設コーナーを設けた。

 伊藤俊典チーフマネージャーは「銀座わしたが出店した30年前、沖縄そばを年越しそばとして買う人は県出身者がほとんどだった」と振り返る。沖縄ブームが起きた2000年代初頭から県外客の購入が増え始め、「最近は全体の2割を占めていると思う」と説明した。

 同店では生麺10種類、乾麺15種類、インスタント2種類のほか、トッピングのソーキやかまぼこ、だしなども豊富にそろえた。

 千葉県に住み、有楽町で働く仁王宏将さん(57)は生麺を購入。「コロナ禍で沖縄旅行ができなくなってから、年越しは沖縄そばにしている。来年3月は久しぶりに家族で沖縄に行くので楽しみにしている」と話した。(東京報道部・照屋剛志)

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