『オルガン avec バレエ』オルガニスト中田恵子×遠藤康行バレエ 躍動の共演 @神奈川県民ホール

神奈川県民ホールは`22年度より、オルガン・アドバイザー中田恵子のプロデュースによる 新シリーズ「オルガン avec」を立ち上げ、第2弾として遠藤康行振付によるバレエ ダンサーたちとの共演「オルガン avec バレエ」を上演。
ゲストダンサーには新国立劇場バレエ団プリンシパルの渡邊峻郁を迎え、遠藤康行が育てたジュニアダンサーたちとともに、オルガン生演奏との珍しいコラボレーションに挑む。プログラムにはルネサンス期から古典派、ロマン派を経て現代の作曲家たちに至るまで、約800年に渡る演目が並び、人類が生み出した音楽と舞踊の歴史を視覚化。

メッセージ
中田恵子 神奈川県民ホールオルガン・アドバイザー
言葉を伴わないという点で共通する音楽と舞踏。
「視覚芸術である舞踏を伴う時、音楽は BGM になってしまうのか?」 演奏家として、そんな疑問をいつもどこかに持ちつつ、小ホールの顔でもあるオルガンとバレエ を組み合わせてみたい衝動にかられた。
<オルガン avec>シリーズ第 2 弾。“avec”とはフランス語で「~と一緒に」の意で、その名の通り県民ホールのオルガンと「何か」を組み合わせて起きる化学反応を楽しもう、という企画だ。今年はオルガンとバレエの組み合わせに挑戦する。
手足を駆使して私がオルガンを弾く姿を見て「ダンスを踊っているようだ」と言う人もいる。 お互いの呼吸や振動が聞こえてくるような、親密な空間で共に踊り奏でる時、バレエと音楽の新しい関係がそこに見えるのではないか。この挑戦が、遠藤康行さんのマジックにかかり、私の問いにどんな答えを見せてくれるのか、楽しみで仕方がない。

国内公立ホールの中で最も歴史のあるドイツ製オルガン
製作:ヨハネス・クライス社(ドイツ/ボン) 設置:1974 年 9 月 ストップ数:30 パイプ数:2,024 本
神奈川県民ホールのオルガンは、1975年1月の開館にあわせドイツのクライス社により設置されました。当初は小ホール舞台右側にありましたが、 1990 年に舞台正面に移設、433 席の客席からは演奏の様子を自然な目線で 見ることができるようになり、響きも改良されました。バロックからロマン派まで、幅広いオルガン音楽に対応できるストップを備えたこのオルガンは ホールと一体となり演奏者と観客を豊かな響きで包みます。

概要
神奈川県民ホール オルガン avec シリーズ
vol.2 オルガン avec バレエ 中田恵子 × 遠藤康行
日程・会場:2024年2月10日(土) 15:00 神奈川県民ホール 小ホール
監修:中田恵子(神奈川県民ホール オルガン・アドバイザー) 遠藤康行(振付)
出演:オルガン:中田恵子 ゲストダンサー:渡邊峻郁
ダンサー:遠藤ゆま、三宮結、田中優歩、周藤百音、斉藤真結花
プログラム
第一部
『ロバーツブリッジ写本』(14 世紀)よりエスタンピー・レトローヴェ
A.ヴァレンテ(ca.1520-1581):松明の踊り
M. ヴェックマン(1616-1674):第1旋法による5声の前奏曲 ✳
J. パッヘルベル(1653-1706):カノン
J.S. バッハ(1685-1750):小フーガ ト短調 BWV578 ✳
G.ボヴェ(1942-):ピンクパンサーのフーガ
G. ガーシュイン(1898-1937):アイ・ゴット・リズム
J-L. フローレンツ(1947-2004):「賛歌」作品5より、第7曲 光の主
第二部
P. チャイコフスキー(1840-1893):「眠れる森の美女」より、第 1 幕 ワルツ
C. サン=サーンス(1835-1921):白鳥
F. メンデルスゾーン=バルトルディ(1809-1847):ソナタ 第1番より、アダージョ ✳
C.V. アルカン(1813-1888):《ペダルのための 12 の練習曲》より、第4番
C.ドビュッシー(1862-1918):牧神の午後への前奏曲
C-M. ヴィドール(1844-1937):《オルガン交響曲 第5番》より、トッカータ
✳:オルガンソロ
※ 終演後に中田恵子と遠藤康行によるアフタートーク

主催:神奈川県民ホール(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)

WEBサイト:https://www.kanagawa-kenminhall.com/d/avec_2023

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