デラックス×デラックスの迫力ライブに「カロリー」熱狂 オリジナル22曲 沖縄で全国ツアーファイナル

ボーカル・アサガオの迫力ある歌声で、会場の「カロリー」は熱狂に包まれた=9日、沖縄市・ミュージックタウン音市場

 沖縄発の歌謡曲パフォーマンス集団「デラックス×デラックス(デラデラ)」の全国ツアー「廻(まわ)れ!!百花繚乱(りょうらん)ツアー」ファイナル4公演のスタートを切る沖縄公演が9日、沖縄市のミュージックタウン音市場であった。2月から拠点を東京へ移し、よりパワフルになったデラデラのステージは、メンバーと会場に集まった「カロリー」(ファン)の熱量であふれた。(学芸部・屋良朝輝)

 ボーカル、ギター、ベース、ドラムの総体重が540キロを超える「大型」バンドで、SPと呼ばれるDJやダンスパフォーマー3人を加えた7人グループ。昭和歌謡曲やオリジナル曲など22曲を披露した。

 昭和の名曲「フライディ・チャイナタウン」で幕開け。デラデラのユーチューブチャンネルで136万回再生された「かもめが翔(と)んだ日」のサビでは、両手を羽ばたかせる振り付けで会場が一体となった。6月発売のアルバム「千紫万紅」からは、昭和歌謡曲風のオリジナル曲「嘘(うそ)とアイスコーヒー」「イケズなやつさ」などを披露。「イケズ」の前には、トレンディードラマ風のミニドラマも上映され、観客の笑いを誘った。

 ボーカルのアサガオは「音市場は1年ぶり。その時はこんなに思いっ切りみんなで歌えなかった。今は歌えますもんね。一緒に歌ってくれますか」と呼びかけ、カロリーたちも大声援で応えた。

 アサガオとギターのスイレンによるアコースティックコーナーでは、「ラヴ・イズ・オーヴァー」「真夏の夜の夢」などをしっとり歌い上げた。アサガオの「おなか空いたからチキン持ってきて」の一言で、運ばれてきたチキンを頬張る場面も。「ステージドリンクがあるんだから、ステージチキンがあってもいいでしょ」との一言で笑いに包まれた。

 後半は初お披露目となる新衣装で登場し、「異邦人」「真夜中のドア」など人気の楽曲が続いた。「ヨバナシのテーマ」「女心ミステリヰ」「ラララブラ」「恋してよDISCO」などのオリジナル曲で、圧巻の歌声とダンスパフォーマンスを披露し、熱気は最高潮に達した。

 アンコールで新曲「セクシーダイナマイト」が初披露され、エンディングの定番曲「一夜一夜に人見頃」を歌唱。メンバーとカロリーが終始一体となった“ハイカロリー”なライブが幕を閉じた。

ダイナミックなパフォーマンスで会場を沸かせるデラデラのメンバー

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