打つ

野球では打撃が一番楽しい。野球は団体競技ですが、打者と投手の１対１の個人勝負でもあります。安打や本塁打は、記憶にも記録にも残ります。「打率３割を打てば一流」と言われますが、それをもっと高める方法を伝授しましょう。※本書では、右利きを基本に表現してあります。左利きの選手は、逆に考えてください。

バント

バントの構え

投手に正対する構え。または、本塁ベースに並行に立ち右足を引く「クローズドスタンス」での構え。

角高めのストレートを想定し、どのコースの球にも「目とバットの距離」は一定にする。投球を当てる場所＝右手とバット先端の中間（バットの赤い印あたり）。投球の高低は、ヒザを柔らかくして対応する。

バントでのバットの持ち方

【右手】バットの真ん中あたりを、５本指、または３本指で、投球をつかむようなイメージで当てる。

【左手】バットのグリップエンドからひと握り短く持つ。一塁側か三塁側か、打球を転がす方向を操作する。右手と左手をくっ付けてバットを持つと、球威に押されるので注意する。

【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和

【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和

侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の４つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。