一関市東山町に点在する石灰の石や砂で覆われた白い農地に違法な転用、開発の疑いがある問題で、土地所有者らが盛り土工事を市農業委員会に届け出、受理されていたことが28日、岩手日報社の取材で分かった。このため耕作に利用できない土地に形状が変わっても、多くの所有者は違法性はないと認識していたとみられる。
届け出た書類の日付から少なくとも2019年には「白い農地」の施工が始まっていた。
所有者が提出したのは農地現状変更届出書。農地のまま利用することが前提で、市の届出指導要綱には例として、盛り土や切り土による改良工事、小規模な農業用施設の設置を挙げている。