ドジャース、ヤンキースなどがヘイダーに興味示すも先発補強優先

今オフのFA市場において「最高のリリーフ投手」という評価を受けているのがパドレスからFAとなったジョシュ・ヘイダーだ。オールスター・ゲーム選出5度、トレバー・ホフマン賞3度の実績を持ち、今季は61試合に登板して2勝3敗33セーブ、防御率1.28の好成績をマーク。ところが、FA市場がオープンして2ヶ月以上が経過しているにもかかわらず、各チームとの交渉が進展している様子はない。米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者は、その原因として2つの要素を指摘している。

1つ目はヘイダーがリリーフ投手史上最高額の契約を希望しているということだ。昨オフ、メッツは自軍からFAとなったエドウィン・ディアスと5年1億200万ドルで再契約。現時点ではこれがリリーフ投手の最高額記録となっている。ボーデン記者によると、ヘイダーはこの金額を上回り、「リリーフ投手史上最高額」の称号を手に入れたいと考えているようだ。

ヘイダーに対しては今季王者レンジャーズのほか、ヤンキース、ドジャースなどが興味を示しているようだが、ヘイダーに対して9ケタ(=1億ドル以上)の契約をオファーしようとしているチームはないという。ヘイダーの希望額と獲得を狙う各チームの希望額が一致していないことが「売れ残り」の最大の原因と言えそうだ。

2つ目は各チームがリリーフ投手よりも先発投手の補強を優先していることだ。ボーデン記者によると、レンジャーズ、ヤンキース、ドジャースはいずれもリリーフ投手の補強に着手する前に先発投手の補強を済ませたいと考えているという。レンジャーズはマックス・シャーザーが椎間板ヘルニアの手術を受け、ヤンキースは山本由伸の獲得に失敗。ドジャースは山本とタイラー・グラスノーを獲得したものの、さらなる先発補強を目指している。先発補強が完了する前に、ヘイダーに大金を投じるわけにはいかないということだろう。

なお、ボーデン記者によると、ヤンキースはジョーダン・モンゴメリーを再獲得することを狙っているという。山本に続いてモンゴメリーの獲得にも失敗した場合、先発補強を諦め、ヘイダー獲得によるブルペン強を目指す可能性もあるようだ。

The post ドジャース、ヤンキースなどがヘイダーに興味示すも先発補強優先 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.