セビージャ、貢献者ラキティッチに大幅減俸での延長契約を提示か

写真:ラキティッチはどんな決断を下すのか ©Getty Images

2020年9月にバルセロナから古巣セビージャに復帰し、今シーズンも公式戦通算22試合2ゴールの成績を残している元クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチ。セビージャとの契約が今シーズン限りで満了を迎え、その去就が注目される中、セビージャ側は契約延長を打診しているようだ。スペインノウェブメディア『ELGOLdigital.com』が伝えている。

ラキティッチの代理人はまだ答えを出していないが、セビージャのビクトル・オルタSDは、このオファーが拒否される可能性が高いことを認識しているという。というのも、新オファーは現在の契約から年俸が70%もカットされたものになるからだ。

現在のラキティッチの年俸はチーム最高額となる650万ユーロ(約10億1760万円)。一方、新たに提示されている年俸は150万ユーロ(約2億3480万円)で、複数年ではなく2024-25シーズンのみの契約だという。

セビージャにとってラキティッチは、2010-11シーズンから4シーズン、そして2020-21シーズンから4シーズンの合計8シーズンにわたって在籍し、2度のUEFAヨーロッパリーグ優勝をもたらした大貢献者だが、クラブの財政状況等を考えると、大幅な減俸は避けられない模様。ラキティッチがこのオファーを受け入れるのであればもう1年セビージャでプレーすることになるが、受け入れなかった場合は来年夏に退団することになる。

その際の移籍先としてはアメリカMLSやサウジ・プロフェッショナルリーグのクラブが有力視されているが、ヨーロッパにとどまるという選択肢もあり、セリエAで首位に立つインテルも彼との契約に関心を示しているとされている。

クラブへの愛情か、それとも家族との生活を最優先させるのか。ラキティッチの決断が待たれるところだが、ラ・リーガの試合がない年末年始は心身ともに休養する予定にしているようで、何らかの答えを出すのはそれ以降のことになりそうだ。

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