JR大宮駅前“アンテナショップ”オープンへ 1月6~14日、3月12~24日に予定 さいたま市と福井県、連携強化へ珍しい協定 実現した理由は「北陸新幹線」、来春延伸で両者が急接近 今後どんな構想が

連携協定を締結した清水勇人市長(右)と杉本達治知事=25日午前、さいたま市大宮区の鉄道博物館

 2024年3月の北陸新幹線福井延伸を契機に、埼玉県さいたま市と福井県は25日、相互発展に向けた連携協定を締結した。大宮区の鉄道博物館で締結式を開き、清水勇人市長と杉本達治知事が協定書に署名した。

 地域の魅力発信や教育、スポーツ、経済、女性職員の交流、持続可能な開発目標(SDGs)の推進などで連携を強化する。市が自治体と同様の協定を結ぶのは初めて。

 北陸新幹線は24年3月16日、金沢駅から福井県の敦賀駅(敦賀市)まで延伸。東北、上越新幹線が乗り入れる大宮駅と直結し、県庁所在地の福井駅(福井市)までは約30分短縮され、約2時間半で結ばれる。

 清水市長は「乗り換えなしの直通で福井が身近になる。人とモノ、英語教育を含めた教育分野、SDGsなどいろいろな分野での交流、地域発展に期待したい」と述べ、鉄道のほかに、大宮盆栽や岩槻人形を福井にPRした。

 杉本知事は「多くの人が大宮経由で福井に来ることで、観光交流につながる」と、県立恐竜博物館(勝山市)と鉄道博物館を引き合いに、「子どもたちが喜ぶ両館を相互に行き来するような取り組みが進めば、より広がる」と話した。

 両者の連携事業として、福井県公式アンテナショップが24年1月6~14日、3月12~24日、大宮区のまるまるひがしにほん(東日本連携センター)に出店する。福井延伸50日前カウントダウンイベントが1月26、27日、福井市内で開かれ、さいたま市がブースを出展する。

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