北陸新幹線延伸で運転習熟訓練 JR西日本、本番同様に走行

営業用車両「W7系」を使った延伸区間の試運転に参加し、敦賀駅で取材に応じる運転士の木野寛生さん=29日午後、福井県敦賀市

 JR西日本は29日、来年3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀(福井県敦賀市)間の延伸開業に向け、運転士が営業用車両「W7系」で延伸区間を試運転し、運転技術の習熟度を高める訓練を始めた。開業直前までほぼ毎日、同区間を1日最大約20往復する予定。

 試運転では、営業時と同様に最高時速260キロで走行。運転士は勾配やカーブの具合を踏まえ、ブレーキ操作のタイミングなどを確認する。来年1月以降は車掌や駅係員も参加し、車両ドアの扱いや駅から発車する際の基本動作を確かめる。

 W7系を運転した木野寛生さん(36)は「乗務員一丸となって安全安心で最高の乗り心地を提供したい」と話した。

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