サウジで得点量産も“四面楚歌”に…ベンゼマ、ファンから「敗北の息子」とあだ名をつけられる インスタも削除か

写真:ファンから批判を受けるベンゼマ ©Getty Images

サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・イテハドに所属する元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、ファンから厳しい目を向けられている。

現在36歳のベンゼマは、今年6月にアル・イテハド加入が発表された。年俸1億ユーロ(約156億円)という破格の待遇で3年契約を結び、世界に衝撃を与えた。

今季は公式戦20試合に出場して、12ゴール5アシストを記録。キャプテンも務めるベンゼマは、数字上では十分な活躍を見せていると言える。だが、所属するアル・イテハドがサウジ・プロフェッショナルリーグで6位に甘んじ、首位に立つアル・ヒラルと勝点『22』差がついていることで、ファンから批判の声が出始めている。

フランス紙『レキップ』によると、ファンはベンゼマに“ベン・ハジマ”というあだ名をつけている模様。これはアラビア語で「敗北の息子」を意味し、『レキップ』は「非情に残忍なあだ名」と伝えている。

また同紙は、現地時間12月12日から同月22日まで開催されたFIFAクラブワールドカップ(W杯)サウジアラビア2023で、アル・イテハドが2回戦敗退に終わったことも、ベンゼマ批判に拍車をかけたと見ている(エジプトのアル・アハリに1-3で敗戦)。

ファンからの批判が大きくなったことが影響したのかどうかは定かではないが、ベンゼマはSNS上である動きを見せた。12月26日に行われたサウジ・プロフェッショナルリーグ第17節で、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやセネガル代表FWサディオ・マネらを擁するアル・ナスルに2-5で敗れた後、ベンゼマは約7600万フォロワーを持っていたインスタグラムを削除、あるいは一時的に公開停止にした。

イギリスメディア『talkSPORT』によれば、サウジアラビアの記者は「ベンゼマとファンとの溝は日に日に深くなっている。彼は何一つ変化をもたらさず、何の努力もしていない。もはや、チームも彼のことを嫌っている」と話している模様。“四面楚歌”のベンゼマは、ファンやチームの信頼をつかむことができるだろうか。

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