犬がトイレ中にする仕草、どんな意味があるの?行動別の4つの心理と飼い主がやってはいけないこととは

1.くるくる回る

わんこがトイレの位置を決める際、地面の匂いを嗅いでからくるくる回って、排泄の体勢に入ることがありますよね。この「くるくる」行為、実はまだ謎な部分も多いのですが、一説によると「地磁気を探っている」とも言われています。

そしてわんこは地磁気を検知した結果、必ず南北どちらかを向いて排泄するのだそう。わんこと地磁気については前述の通り解明されていない部分も多いですが、これは帰巣本能にも関わるものと考えられています。

ただのトイレが何だか壮大な話になってしまい驚いてしまいますが、思わずお散歩に方位磁針を持っていって確かめたくなってしまいますね。

2.飼い主さんの方をじっと見つめる

トイレ中、愛犬からじーっと熱い視線を向けられているという飼い主さんも多いのでは。目線を外さないとまではいかなくても、チラチラとしきりにこちらを気にしながらトイレをしているという子もいるかもしれません。

この理由はさまざま考えられています。トイレトレーニングを遠因とするものとしては、トイレの場所が合っているか心配で確認しようとしている、トイレの後に褒められた経験からごほうびを期待しているなど。

わんこの本能によるものとしては、無防備な状態である排泄中に「敵が襲ってこないかしっかり見張っていてね!」と飼い主さんに訴えているという説もあります。

3.大騒ぎする

トイレを終えてスッキリした後、なぜか突然テンションが上がって走り回ったり、大騒ぎしてしまうというのもわんこあるある。「トイレ・ハイ」とも呼ばれるこの現象ですが、これには交感神経と副交感神経が関係していると考えられています。

排泄中というのは、副交感神経が優位になるためリラックスして落ち着いているのですが、排泄が終わった途端に今度は交感神経が優位となるため、まさにスイッチが入ったように激しい行動をとってしまうというのです。

また排泄後に後ろ足で激しく地面を掻く場合は、排泄物を隠して自分の居場所を敵に知られないようにしようという本能が働いているとも考えられます。

注意!飼い主さんがとってはいけない行動

1.トイレ中に引っ張ったり急かしたりする

わんこがトイレの位置を決めてから排泄行為を済ませ通常運転に戻るまで、意外と時間がかかってしまうこともあります。お仕事前やお出かけ中のお散歩だと「早くしてよ」と焦れてしまうかもしれませんが、だからと言ってわんこを急かすのは絶対にNG。

私たちだってトイレ中に声をかけられたり、邪魔をされたりすると良い気分はしないですよね。トイレ中は落ち着いて見守るようにしましょう。

2.トイレ後に過剰反応する

わんこがトイレに成功した後、飼い主さんが嬉しくて大騒ぎしてしまうのはトイレトレーニング中にありがちな行動。トレーニングの効果を上げるために、多少大げさなくらいに褒めてあげるのはもちろん必要なのですが、それは初期だけに留めましょう。

飼い主さんがいつまでもトイレ後に過剰反応をしていると、わんこのトイレ・ハイを助長することにも繋がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?トイレ中のわんこの無防備な姿は可愛らしく、ついつい笑顔になってしまいますよね。排泄行為すらも可愛いだなんて、何て罪な生きものなんでしょう。

とはいえ、トイレはわんこにとって重要な生理現象でもありますから、飼い主さんとしては邪魔しないように見守ってあげましょう。

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