父・和也氏のアジア杯出場から31年…J1王者の守護神となった前川黛也が日本代表への思い入れ語る「小さい頃から…」

ヴィッセル神戸の守護神・前川黛也[写真:©超ワールドサッカー]

ヴィッセル神戸のGK前川黛也(29)が日本代表への思い入れを語った。

日本代表のアジアカップ初優勝(1992年)に貢献した前川和也氏を父に持つ前川黛也。親子2代で日本代表GKとなったサラブレッドは今季、入団7年目の神戸でJ1リーグ全34試合に出場し、チームのJ1初制覇に大きく貢献した。

サンフレッチェ広島のレジェンドである父・和也氏も成し遂げられなかったJ1制覇(※1)…偉大な父に肩を並べる存在となった29歳は、今回の代表活動について「代表選出自体が光栄なことですし、楽しく臨めています」と語る。

出色の1年となった今シーズンについては「J1優勝もそうですし、個人的に達成できた目標も多かったです」としつつ、「良いシーズンだったのは間違いないですけど、到達できていない部分もあるので、物足りなさはあります…もっともっと上へ行けるように頑張りたいですね」と、向上心をのぞかせた。

「J1王者の守護神として臨む代表活動はいかがですか?」と問われると「それを自信にここへ来ているのは間違いないです。ですが、経歴とか実績に関係なく、この舞台(日本代表)で自分の実力を出したいし、『前川黛也』という選手を知ってほしいですね」と語った。

また、前述の通り、父・和也氏は広島県で開催されたアジアカップ1992に日本代表GKとして参戦し、準決勝・中国代表戦(3◯2)、決勝・サウジアラビア代表戦(1◯0)でプレー。日本のアジア初制覇に貢献している。

ただ、まだ生まれていなかった息子・黛也は「優勝したって聞いてるんですけど…なんかミスしてたらしいです」と父をイジリ。和也氏は中国戦で“トンネル”によって失点を献上している。

「でも、そういう舞台でプレーできることが素晴らしいことですし、僕自身もこの事実に感動を覚えます」

日本代表は2024年1月1日に『TOYO TIRE CUP 2024』タイ代表戦(国立競技場)を戦うと、そこからアジアカップメンバー発表、そして本大会…という流れに。前川としてはまずはタイ戦で出番を貰ってアピールしておきたいところだ。

「タイの印象は…そうですね。日本でのプレー経験がある選手もいますし、タイ国外でプレーする選手の母数が増えている印象です。サッカーのレベルが向上していると思いますし、油断せず臨まないと勝てないとも思います。しっかり準備して臨まないとですね」

「今までもそうでしたが、父を超えて『前川黛也』として認めてもらいたい想いです。自分が小さい頃からそう思っていましたし、『親子2代でアジアカップ』とか言うよりも、とにかく日本代表の守護神としてアジアカップに出たい…そして、もっと上を目指して頑張っていきたいです」

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