年末年始 にぎわう宮島 水不足への懸念で人海戦術で対策 弥山山頂の展望台休憩所トイレの洗浄水足りなくなる可能性

帰省ラッシュがピークを迎えた29日、世界遺産の島・宮島には早速多くの観光客が押し寄せました。一方で宮島にも広がっているのが”水不足”の懸念です。

29日午前。宮島にはすでに多くの観光客が訪れていました。

■兵庫からの観光客

「年末に旅行しようと思って。お友達に会いに来ました。こんなに美しい街だと思ってきてよかったなと思います」

商店街もこのにぎわい。店の人は、例年と違うある変化を感じていました。

■中丸勝啓本店 稲葉恵さん

「年末年始は毎年外人さんは少なめなんですが、今年は人が多いなと思います」

廿日市市によると、今年の宮島の来島者数は、これまでにおよそ460万人。去年の1.6倍です。特に外国人は、G7サミットの影響もあり、10倍以上に増えています。にぎわいの一方で、心配事があります。9月以降の少雨にともなう「水不足」です。年末年始、弥山の山頂にある展望休憩所トイレの洗浄用の水が足りなくなる可能性があると言います。廿日市市は、初日の出などの登山客に対応するため、展望トイレの給水タンクまで職員らおよそ100人で水を運びました。

■廿日市市 松本太郎市長

「できるだけ下(麓)で用をたすことと、できればペットボトルに水をくんでトイレを使った際には水を流すご協力をいただければ助かる」

廿日市市によると、去年の大みそかと今年の元日には、およそ5万8000人が訪れた宮島。今年と来年は、それ以上の人出を見込んでいるということです。

【2023年12月29日】

© 広島テレビ放送株式会社