2023年も残すところあと3日となった。
今年もサッカー界には多くのユニフォームが登場したが、中にはデザインが衝撃的で話題を呼んだものも存在する。
ここでは、そんな驚きデザインの5着をご紹介しよう。
RKCワールワイク
RKCワールワイク 2022-23 Stanno カーニバル ユニフォーム
オランダ1部のRKCワールワイクが2月に発表したカーニバル限定ユニフォームは、3色斜めストライプが強烈なデザイン。
ホームタウンのワールワイクが属する北ブラバント州はカーニバルで有名な地域で、クラブでも近年この時期はブンデスリーガのケルンやマインツなどと同じように、レッド、ブルー、イエローの派手な特別ユニフォームを着用している。
RKCのカーニバル・ユニフォームはエンブレムも毎回特別デザインを用意するなど、振り切ったデザインが見ていて楽しい。23-24シーズンはどのようなデザインが飛び出すのか。いろんな意味で楽しみである。
アルビオン・ローヴァーズ
アルビオン・ローヴァーズ 2023-24 Tor Sports アウェイ ユニフォーム
胸ロゴもデザインも、全てがファストフード『SUBWAY(サブウェイ)』そのもの。10月に突如現れ衝撃を与えたユニフォームだ。
全身に矢印ロゴマークを配し、“まるで店の制服”とマニアックなユニフォームファンの間で大きな話題に。企業カラー全開の遊び心たっぷりなデザインを絶賛する声も多かった。
アルビオンはウェールズ5部リーグのチームで、ウェールズで3番目に大きな都市ニューポートがホームタウン。世界的ファストフードチェーンが5部チームと契約した理由は不明だが、ニューポートには『SUBWAY』の店舗数が多く、それが関係している可能性がある。
フォレンダム
フォレンダム 2023-24 Robey アウェイ ユニフォーム
オランダ1部フォレンダムが7月に発表したアウェイユニフォームは、まさかの「ウナギ」デザインだった。日本人が大好きな鰻の蒲焼の、あのウナギである。
ウナギの姿をリアルに描写した写実的なデザインなのだが、ヌメヌメ・クネクネした生き物が苦手な人にはこのリアルさが少々キツイかもしれない。
地元のフォレンダムは小さな港町だが、かつてはウナギ漁が盛んな土地だった(オランダにもウナギの食文化がある)。だが現在では天然ウナギの数が激減し、漁獲量もごくわずかだという。そんなホームタウンの歴史と伝統ある産業をクローズアップしたデザインだった。
アーセナル
アーセナル 2023-24 adidas アウェイ ユニフォーム
蛍光イエローにブラックとブルーを組み合せたウェーブ状のグラフィックが衝撃的なデザイン。7月の発表直後から早くも「今季ワーストキット決定」と叫ばれた一着だが、今季の成績次第で評価は変わるかもしれない。
この独特なグラフィックはホームタウンであるロンドン・イズリントン地区の地図をモチーフとしたもの。敵地でも“ホームを感じるように”という意図を持ったデザインで、そのコンセプトは素晴らしい。だがこのウネウネデザインは見る者を絶句させた。
少し時代を先取りした感もある斬新デザインには、カルトな一着となる素質がある。ファンには酷評されるもファッション側から絶賛されカルトな人気を誇った、あの伝説の“傷んだバナナユニフォーム”のように。
ミラン
ミラン 2023-24 Puma サード ユニフォーム
8月に発表された名門ミランのサードユニフォームは、あまりにも意外なカラーリングが見る者に大きな驚きを与えた。
ユニフォームに関しては、ミランはあまり伝統を逸脱しないチーム。どちらかというとライバルのインテルのほうに冒険的で“びっくりデザイン”のユニフォームが登場することが多い。それだけにサードの大胆なデザインは、良くも悪くもミランらしくないと評価されている。
このパステル調デザインは、近年多くのチームがテーマに掲げる「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包括性)」を表現したもの。クラブは批判も覚悟の上でこのデザインを用いて、サッカー界に向けて強いメッセージを発したと見ることも出来る。
現在では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。懐かしいユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。