浦和の新戦力グスタフソンも続け!Jリーグで“インパクト”を残したスウェーデン人5名

浦和レッズは29日、スウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンを獲得したことを発表した。

グスタフソンは、浦和の新監督ペア・マティアス・ヘグモ氏が今季まで指揮を執っていたヘッケンの主力選手。

浦和の公式リリースでは「中盤の要として、攻守にわたりゲームの中心となれる選手。正確な技術を持ち、中盤でコンビネーションの核となり、中距離、長距離のパスでゲームの大きな展開を生み出す起点となることができる。現在のチームでもキャプテンとして活躍していることからも、強いリーダーシップをチーム内外で発揮してくれることを期待したい」と紹介されている187cmの大型MFだ。

Jリーグで過去にプレーしたスウェーデン人は7名。決して多くはないが、活躍の度合いは高い。とくに“インパクト”を残した5名の選手を紹介する。

ヤン・ヨンソン

Jリーグに初めてやってきたスウェーデン人選手は、J初年度の1993年にサンフレッチェ広島へ加入したDFヤン・ポール・フォンデルブルグ。しかし彼の相次ぐ怪我により、当時のスチュワート・バクスター監督がコーチから急遽現役に復帰させたのがヤン・ヨンソンだった。

1993シーズンの広島では6試合1ゴールという成績に終わり、シーズン後に引退。再びコーチに専念し、翌年のステージ優勝に貢献している。

ヨンソンはその後、バクスター監督とともに移ったJFL時代のヴィッセル神戸でも選手としてプレー。のちにサンフレッチェ広島と清水エスパルスで監督を務めるなど、Jリーグのスウェーデン人と言えば外せない人物だ。

フレドリック・ユングベリ

今年30周年を迎えたJリーグ。フレドリック・ユングベリはその中期にやってきたビッグネームだ。

1998年から2007年にかけて在籍したアーセナルで一時代を築いた攻撃的MFは、セルティックで半年を過ごした後の2011年8月、清水エスパルスと1年半の契約を締結。

当時は大物外国人が珍しかった時期で、ユングベリの加入は大きな期待を集めた。

しかし怪我もあってピッチでのパフォーマンスは“重さ”が目立ち、結局翌年の2月に清水はユングベリとの契約解除を発表。Jリーグでのプレーは半年足らずに終わった。

ロビン・シモヴィッチ

ロビン・シモヴィッチは北欧産の長身FWとしてJリーグで活躍した選手の一人。

2010年のデビュー以来母国スウェーデンでプレーしてきた199cmのストライカーは、2016年に来日。名古屋グランパスで29試合に出場し11ゴールをあげると、J2へ降格した翌年も名古屋に残り、チーム最多の18ゴールを決め1年でのJ1復帰に貢献した。

翌2018年には大宮アルディージャへ移籍。この年J2へ降格した大宮にとっては昇格の切り札的な補強だったが、2年間で計14ゴールと名古屋時代ほどの活躍はできず。チームも2年連続の昇格プレーオフ敗退に終わった。

33歳となった現在はクロアチア1部のルデシュでプレーしている。

エミル・サロモンソン

フォーメーションは4-4-2のイメージが強いスウェーデン。エミル・サロモンソンはそんな彼らのサイド攻撃の魅力をJリーグに届けてくれた選手だ。

スウェーデン代表でも8試合に出場したDFは、7年半在籍したヨーテボリから2019年にサンフレッチェ広島へ加入。印象的なプレーを見せると、翌2020年にはJ2のアビスパ福岡へ移籍した。

チームは新たに就任した長谷部茂利監督のもと、4-4-2をベースとした戦い方を選択。右サイドバックに入ったサロモンソンは持ち前の走力と正確無比の右足でリーグトップの10アシストをあげ、チームを5年ぶりのJ1昇格へと導いている。

翌年、クラブ初のJ1残留にも貢献したサロモンソンは、シーズン終了後ヨーテボリへ復帰。今季も25試合に出場した。

ダヴィド・モーベルグ

直近で強烈なインパクトを残したスウェーデン人と言えばこの選手だろう。

ダヴィド・モーベルグは2022年に浦和レッズへ加入。10番を与えられ、ホームのジュビロ磐田戦で後半に初出場すると、わずか3分で初ゴールを決めて鮮烈なデビューを飾った。

チェコの名門スパルタ・プラハで実績を残した左利きのアタッカーは、浦和でも初年度からチームトップの8ゴールを記録。アジアの舞台でも個の強さを発揮し、浦和の5大会ぶりとなるACL制覇の一翼を担った。

浦和レッズ、「歴代最高の外国人選手」はこの5人!

しかしその後コンディションを崩し、今年7月にギリシャ1部のアリス・テッサロニキへ期限付き移籍。そこでも結果を出せず、現在構想外になっているとも伝えられている。

© 株式会社ファッションニュース通信社