三笘薫も!2023年「世界最強の左ウイング」10名

2023年もあと少しとなった。今回は『Soccergator』から、「2023年のサッカー界で最も優れていた左ウイング」10名をご紹介する。

ジャック・グリリッシュ

所属クラブ:マンチェスター・シティ

代表:イングランド

ジェレミ・ドクが入ったことによって競争が激化しているものの、ジャック・グリリッシュが昨季マンチェスター・シティの三冠に大きく貢献したことは否定できない事実である。

アストン・ヴィラから信じられないような移籍金で加入したグリリッシュは、マンチェスター・シティでの初年度こそかなり批判を受ける立場であったものの、その後クラブで要求されるものに適応。重要なチャンスメイカーの一人として成長を続けている。

マーカス・ラッシュフォード

所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド

代表:イングランド

現在のマンチェスター・ユナイテッドはかなり難しい時間を過ごしており、マーカス・ラッシュフォードもその危うい流れに飲み込まれている選手の一人だ。ただ昨季の成績を見れば彼が持っている能力については明らかな物がある。

まだ26歳という年齢である彼はマンチェスター・ユナイテッドのキャリアで100ゴール以上を決めており、センターフォワードでもウイングでも遜色なくプレーできる応用力も身に着けた。クラブは調子が悪いとはいえ、彼の能力に疑いを持つものはいない。

キングスレイ・コマン

所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン

代表:フランス

決して常にピッチでプレーできるほどのタフさがあるわけではないが、万全な状況であればかならず何かを起こすことができる。シャビ・エルナンデス監督もバルセロナに引き入れようとしたというフランス代表のウインガーは、そのテクニックとスピードであらゆる状況を打開できる。

バイエルン・ミュンヘンで2015年からずっとプレーしている彼は、世界でも屈指のドリブル率を誇る選手だ。ボールを持てば目の前の相手に勝負を仕掛け、その結果によって試合を左右させる。非常にシンプルであるが、彼を自由にさせれば試合を支配されてしまう。

三笘薫

所属クラブ:ブライトン

代表:日本

三笘薫はあっという間にプレミアリーグで屈指の左ウイングになった選手だ。ジャック・グリリッシュが1億ポンド、ミハイロ・ムドリクが6000万ポンド以上の移籍金になったのに対し、ブライトンは彼に300万ユーロしか支払っていない。

日本からやってきた俊英は昨季10ゴール9アシストを記録し、素晴らしいパフォーマンスを見せた。巧みな技術によって対面する相手を翻弄する能力を備え、ブライトンの攻撃を牽引する存在となっている。

ネイマール

所属クラブ:アル・ヒラル

代表:ブラジル

31歳になったネイマールはパリ・サンジェルマンを退団し、サウジアラビアへと移籍することを決断した。ヨーロッパでの地位は失ったかもしれないが、選手としての実力で言えばこのリストにまだ十分値する。

かつてのような体力は失われ、怪我も増加した。しかし世界でも屈指のクオリティをもつ技術と駆け引きの巧みさは衰えることなく、ブラジル代表でもまだまだ中心的な存在である。ただ、前十字靭帯を断裂してしまったことがどう響くか…。

ガブリエウ・マルティネリ

所属クラブ:アーセナル

代表:ブラジル

タッチライン際で対面した右サイドバックの脇を軽々と走り抜けていくガブリエウ・マルティネリ。アーセナルでベストポジションを見つけた彼は、ピッチの脇からスルスルとゴールを狙ってくるウインガーとなった。

22歳という若さでありながらタフで安定感があり、昨季は15ゴール6アシストを記録。今季も主力としてミケル・アルテタ監督にとっての戦術上重要なピースになっている。

ラファエウ・レオン

所属クラブ:ミラン

代表:ポルトガル

ポルトガルが産んだ新たなスター、ラファエウ・レオン。前線であればどこでもこなす才能豊かなアタッカーと評価されていたが、ズラタン・イブラヒモヴィッチとともにプレーしたことで左ウイングという適正を身に着けた。

力強く、タッチライン際でのスキルが高く、さらに優れたフィニッシャーでもある。昨季は35試合で15ゴール10アシストを記録し、素晴らしいパフォーマンスを見せた。まさにクリスティアーノ・ロナウドのあとを託せる存在だ。

ソン・フンミン

所属クラブ:トッテナム・ホットスパー

代表:韓国

みんなが愛する「ソニー」ことソン・フンミン。ここ数シーズンの間、間違いなくイングランド・プレミアリーグで最も優れたウインガーであった。2022年には23ゴールを決め、アジア人として初めてプレミアでの得点王に輝いた。

昨季も14ゴール6アシスト、そしてハリー・ケインを失った今季も11ゴール4アシスト。状況に関係なく結果を残せる安定感はさすがであり、タイトルになかなか手が届かないトッテナムに長く残る忠誠心も素晴らしい。

フヴィチャ・クヴァラツヘリア

所属クラブ:ナポリ

代表:ジョージア

ジョージア出身のクヴァラツヘリアは今セリエAで最高の左ウイングである。まだ22歳と若い彼であるが、昨季は14ゴール17アシストとすさまじい結果を残し、サイドラインを支配した。

今季はさすがに相手が警戒を強めていることもあってペースダウンはしているが、レアル・マドリーやバルセロナなど数多くのビッグクラブが彼の獲得に向けて大金を用意しているといわれる。

ヴィニシウス・ジュニオール

所属クラブ:レアル・マドリー

代表:ブラジル

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かつてはボールを失いやすいドリブルと入らないシュートに固執するためロビーニョと重ね合わせられたヴィニシウス・ジュニオールであったが、数年の経験を経て大きな成長を遂げた。2つの弱点を完全に克服し、パーフェクトなウインガーになった。

2022年のチャンピオンズリーグ優勝において極めて重要な役割を果たしており、局面を自ら打開しながらゴールまで奪ってみせるダイナミックさはまさに世界トップ。怪我のために今季は離脱しているが、来年には復帰が可能だと言われる。

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