こまつプリン完成続々 新名物へまち一丸

こまつプリンを紹介する中村さん=小松市土居原町

 小松菓子業組合の加盟店などがオリジナルプリンを考案するプロジェクト「こまつプリン」で、新商品が続々と完成し、販売を始めた店もある。来年3月の北陸新幹線小松駅開業を控え、新たな名物にしようと企画。12月末時点で新規組合3店、非組合6店を加えた32店が「プリンのまち」を目指して一丸となっている。

 小松市のご当地グルメでは、小松うどんや塩焼きそばが注目を集めている。一方で、手頃なスイーツなどは少なく、組合は観光客向けの土産品として、市応援隊長である「ポムポムプリン」にもちなみ、オリジナルプリン企画に着手した。

 抹茶プリンやティラミスプリン羊羹(ようかん)、加賀ほうじ茶と小松産ユズを使用したビーガンプリンケーキなど、各店が試行錯誤したプリンを考案している。

 市イメージキャラクター「カブッキー」を用いた統一シールを制作し、商品に貼り付ける。

 JR小松駅前に本店を置き、創業70年を迎えたパンと洋菓子「あづまや」では東和央社長(59)の長女・中村莉央さん(26)が「地元の盛り上げに貢献したい」と腕によりをかけている。中村さんは「各店が手間暇かけて作ったプリンの食べ比べを楽しんでほしい」と話した。

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