米、イスラエルに砲弾売却 208億円分

イスラエル軍の攻撃で壊れた建物=6日、パレスチナのガザ地区(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米政府は29日、イスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエルに対し、155ミリ砲弾を売却する計画を承認したと発表した。関連装備を含めた売却総額は1億4750万ドル(約208億円)になる見込み。

 緊急を要するとして議会審査を経ずに手続きを進めると議会に同日通知した。議会審査を省略するのはイスラエルへの戦車用砲弾の売却計画を8日に通知して以来。

 議会では民主党と共和党が対立し、イスラエル支援予算案成立のめどが立っていない。イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ侵攻で多数の民間人が犠牲になっており、人権団体は武器売却に懸念を示している。

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