アサヒ飲料、大量生産型の飲料ビジネスに反して “ひと手間かける”新提案 自分好みにアレンジできる高果汁希釈飲料を開発

アサヒ飲料は、大量生産型の飲料ビジネスに反して「Ready To Make」と称し、ひと手間かけることで自分好みのドリンクを作ることを新たに提案すべく、12月1日から高果汁希釈飲料の「Fruits Presso」シリーズを数量・期間限定で販売している。

同シリーズは、果物を皮ごとプレスした濃縮果汁をベースに、果物の種や芯などから採取した「アップサイクル香料」を加えることで、果物の香りをしっかりと感じられる点が特長となっている。飲用の際は、炭酸水やお湯などで自分好みの濃度に調整して楽しむ。

シリーズ開発の背景には、消費者の“プライベートでは効率を重視せず、自然に近い生活を送りたい”“周りと同じではなく、自分にあったものを選びたい”というニーズがある。

同商品で、大量生産型の飲料ビジネスでは応えることが難しかったニーズにアプローチしていく。

左からアサヒ飲料未来創造本部の杉山凛子CSV戦略部主任、同部の三浦正博CSV戦略部長

11月30日発表した三浦正博未来創造本部CSV戦略部長は「これまでRTD、“Ready To Drink”の領域でリーズナブルにスピーディーに飲用できる商品を提案してきた中で、“自分好みの飲み物で生活スタイルを充実させたい”というお客様が増えてきた。作り立てのおいしさや自分で作ること、自分好みにアレンジできることを楽しんでいただき、お客様のライフスタイルの充実に貢献していきたい」と説明する。

メインターゲットは20代~40代の働く女性。自宅などでゆっくりと自分の時間を過ごすシーンを想定している。

杉山凛子未来創造本部CSV戦略部主任は、「主に20代後半から40代の女性を対象にヒアリングしたところ、自宅のサーバーで作った炭酸水に好きなシロップを加えて飲むなど、自分で作った飲料に価値を感じているという声が寄せられた」と話す。

「Fruits Presso」シリーズ飲用例

三浦部長は「昔は希釈飲料というと子ども向けのイメージがあったかもしれないが、最近では高級スーパーなどで様々なコーディアルシロップ、希釈飲料がバラエティ豊かに販売されている。RTDのドリンクと比較すると高価格帯だが、原料や製法にこだわって開発した商品のため、必ずやその価値はお客様に伝わる」と意気込みを見せる。

「Fruits Presso」は「林檎」「和柑橘」「葡萄」の3種。WEBサイト「ASAHI Happy Project」では各2310円(配送料込・税込)、「スマドリバー渋谷」では各1,700円(税込)で販売される。

「スマドリバー渋谷」では1杯800円(税込)でも提供。「ASAHI Happy Project」では2024年1月22日17時まで、「スマドリバー渋谷」では12月24日までの期間・数量限定販売となっている。

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