右腕ジャリエル・ロドリゲスの争奪戦はブルージェイズがリードか

大谷翔平と山本由伸の獲得を逃したブルージェイズは、超大物狙いから一転して、ケビン・キアマイアーと再契約を結び、アイザイア・カイナー=ファレファを獲得するなど、堅実な補強を展開している。そんななか、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のエンリケ・ロハス記者が報じたところによると、ブルージェイズはジャリエル・ロドリゲスの争奪戦でリードしているようだ。ロハス記者は「ロドリゲスが移籍先を決断する日は近い」と伝えており、ブルージェイズは先発5番手候補を手に入れることになるかもしれない。

現在27歳のロドリゲスは、今年3月のワールド・ベースボール・クラシックにキューバ代表の一員として出場したあと、日本に戻らず亡命。所属していた中日ドラゴンズから契約解除となり、MLBからFA選手として認定された。レッドソックス、パイレーツ、ブルージェイズ、レッズ、パドレス、ヤンキースなど多くのチームからの関心が報じられており、特にレッドソックス、パイレーツ、ブルージェイズの3チームは先発投手としてロドリゲスの獲得を目指していることが明らかになっていた。ロドリゲスは先発を希望しているとみられており、先発投手としての獲得を狙うブルージェイズが争奪戦をリードしているのは不思議なことではない。

ブルージェイズは今季、ケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオス、クリス・バシット、菊池雄星と4人の投手が規定投球回をクリアし、2ケタ勝利と防御率3点台をマーク。来季もこの4人が先発1~4番手を務めるのは間違いない。5番手には2022年に16勝を挙げた実績があるアレック・マノアが入る見込みだが、今季は3勝9敗、防御率5.87と大不振に陥っており、復調できる保証はない。おそらくマノアとロドリゲスに5番手を争わせる構想なのだろう。

ロドリゲスは日本球界でリリーバーとして活躍した実績があり、ロドリゲスが先発5番手争いに敗れた場合、ブルージェイズはロドリゲスをブルペンの一員として起用することもできる。今季途中にトレードで獲得したジョーダン・ヒックスがFAとなり、ブルペンは層がやや薄くなっており、「先発5番手候補兼ブルペン要員」としてロドリゲスはブルージェイズのチーム状況にフィットしそうだ。

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