店長衝撃…接客中に17歳らが襲撃「奥に行け」、ハンマーで店内破壊し強奪 奪われた商品は計1千万円超に相当 その後、店内にいなかった23歳を逮捕…17歳強盗を指示役に紹介していた存在…しかし23歳なぜか不起訴に

仲介役の男性を不起訴 質店で強盗=越谷市

 さいたま地検は27日、埼玉県越谷市の質店に押し入り貴金属などを奪ったとして逮捕された群馬県伊勢崎市、自称自営業の男性(23)について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 男性は共謀し、8月12日午後2時過ぎ、越谷市内の質店に客を装い侵入。男性店長らに包丁のようなものを突き付け脅し、ショーケースを破壊して腕時計など(計1115万9300円相当)を奪ったとして、11月8日に建造物侵入と強盗容疑で捜査1課と越谷署に逮捕されていた。

 男性は犯行の仲介役とみられており、共犯で実行役の男(22)は同罪で起訴され、同じく共犯の少年(17)は27日付でさいたま家裁に送致された。

 地検は送致罪名を明らかにしていない。

■「強盗だ、奥に行け」23歳と17歳、仕事の知り合い(以下、仲介役男性の逮捕時の記事)

 今年8月、越谷市の質店に押し入った男2人が逮捕された強盗事件で、県警捜査1課と越谷署は11月8日、建造物侵入と強盗の疑いで、群馬県伊勢崎市、自称自営業の男(23)を共犯者として新たに逮捕した。同容疑者は犯行現場にはおらず、実行犯の会社員の少年(17)を指示役に紹介した仲介役とみられている。

 逮捕容疑は共謀し、8月12日午後2時過ぎ、越谷市七左町1丁目の質店に客を装い侵入。店内で接客していた50代の男性店長らに包丁のような物を突き付け、「強盗だ、奥に行け」などと脅し、ショーケースをハンマーのような工具で破壊してブランド品の腕時計など41点(計1115万9300円相当)を奪った疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 県警はこれまでに実行役として、少年のほか男(22)=建造物侵入と強盗罪で起訴=を逮捕。2人の供述などから23歳男の関与を特定した。23歳男と少年は仕事関係で知り合い、交流サイト(SNS)でやりとりをしていたとみられている。

 県警は押収したスマートフォンを解析するなどして、指示役についても捜査している。

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