お正月で子どもが楽しみにしているもののひとつがお年玉。
親戚に小さい子どもがいる場合、お年玉を用意する人も多いでしょう。
正しく渡すのはもちろんですが、子どもが喜んでくれるよう工夫して渡すことも大切です。
本記事では、お年玉に渡す金額の相場、正しい渡し方、子どもを喜ばせられるようなアイディアをご紹介!
この記事を参考にお年玉を渡せば、お正月にたくさんの子どもたちの笑顔を見られますよ。
そもそもお年玉って何?
お年玉の由来は諸説ありますが、一番有力とされているのが「御歳魂(おとしだま)」。
「御歳魂」とは、歳神様を迎えるために年末に供える丸い鏡餅のことです。
かつては、歳神様が帰るタイミングで、「新しい年を無事に過ごせますように」という意味を込めて、歳神様の魂が宿った鏡餅を家族に分け与えていました。
これを「歳魂(としだま)」といい、この言葉が「お年玉」の語源とされています。
時代が進むにつれ、家族に分け与えるものが餅からお金に変わり、今のお年玉の形になったそうです。
お年玉は誰にいくら渡せばいいの?
初めてお年玉を渡す場合、誰にいくら渡せば良いのか分からない人もいるでしょう。
何人かの子どもに渡す場合は、その分お札を準備する必要があります。
何人に渡すのか、どの関係性の子どもまで渡すのか、1人あたりどれくらい渡すのか、などをしっかりまとめておくと良いですよ。
お年玉を渡す人
お年玉を誰に渡すかは人それぞれ。
FUJIFILMの以下のデータによると、甥っ子・姪っ子や自分の子どもに渡す人が大半のようです。
- 甥・姪・・・58.6%
- 自分の子ども・・・43.6%
- 甥・姪以外の親戚の子ども・・・18.0%
- 孫・・・17.7%
年齢別で見るお年玉の相場
お年玉を渡す金額は、年齢が上がるにつれて上がります。
以下の相場を参考に、渡す金額を決めてみましょう。
未就学児
500〜1,000円
小学校低学年
1,000〜3,000円
小学校高学年
3,000〜5,000円
中学生〜大学生
5,000〜10,000円
なお、現金を渡すのが一般的ではありますが、上記の金額相当の金券や品物を渡すのもあり。
本が好きな子どもであれば図書カード、没頭している趣味がある子どもには、その趣味にまつわる品物を渡すのも良いでしょう。
お年玉を渡す際のマナー
お年玉の渡し方にもマナーがあります。
新年に渡すものだからこそマナーを守って渡したいですよね。
入れるお金や袋など、渡し方のマナーを理解しましょう。
忌み数字を避けた金額を入れる
数字の中でも「4」と「9」は忌み数字。
「4」は「死」を、「9」は「苦」を意味しており、縁起が悪いとされています。
お年玉はお正月のお祝いとして渡すものなので、4,000円や9,000円など「4」と「9」が入った金額は避けましょう。
新券を用意して、正しい向きでポチ袋に入れる
新券を用意する、ということは「あなたのために前もって準備をしておきました」という気持ちの表れです。
あらかじめ新券を用意しておきましょう。
ポチ袋にお金を入れる際は、お札の折り方・向きに注意が必要です。
渡した相手が袋からお金を出して開いた時に、お札の表面が見えるように折るのがポイント。
お札の表を上にして置き、左から右へ3つ折りすればOKです。
なお、お札を複数枚入れる場合は、お札を重ねた状態で3つ折りにします。
3つ折りにしたら、折ったお金の右側が折り目になるように、そしてお札の向きが上下逆さまにならないよう注意しながらポチ袋に入れてください。
お札だけでなく硬貨も一緒に入れる場合は、絵柄が書いてある表面を上にして入れましょう。
ポチ袋はコンビニやスーパーなど、比較的どこででも入手可能。
最近ではかわいくておしゃれなポチ袋がたくさん販売されています。
子どもの好きなキャラクターが描かれた物や好きな色のポチ袋で渡せば、子どもにより喜んでもらえるでしょう。
ポチ袋はそのまま使うのではなく、表面に渡す相手の名前を、裏面に自分の名前を書いてくださいね。
松の内に渡す
お正月を祝う期間である松の内にお年玉を渡すのがマナーとされています。
松の内は、関東は1月1日〜7日で、地域によっては15日までのところもあるそうです。お住まいの地域の風習に合わせましょう。
もし、スケジュールが合わず松の内に渡せない場合は、「遅くなってしまったけれど……」などと一言添えて渡すのが良いですよ。
目上の人には渡さない
お年玉を目上の人に渡すのはNGです。
もし、自分より目上にあたる上司の子どもに渡す場合は、金券や品物など現金以外のものを渡しましょう。
喪中の相手には「お年玉」として渡さない
喪中の場合は、お正月のお祝いにまつわるすべてのことを避けます。
そのため、渡したい相手が喪中であれば、当然お年玉を渡すのも控えるのがマナーです。
ただし、お年玉は子どもが楽しみにしている新年のイベントごとでもあるので、「お年玉」という名目ではなく「おこづかい」として渡すと良いでしょう。
なお、ポチ袋の中には「お年玉」と書かれたデザインのものもあるので、喪中の相手に渡す時には、言葉が書かれていないポチ袋を選んでくださいね。
子どもに楽しんでもらえる!お年玉の渡し方アイデア
ポチ袋にお金を入れて普通にお年玉を渡すのも良いですが、せっかくなら子どもにより楽しんでもらいたいですよね。
お正月に試したい、お年玉を渡す時の面白アイデアを紹介します。
宝探しゲームならぬお年玉探しゲーム
ポチ袋にお金を入れ(硬貨でもお札でもOK)、ポチ袋の表面に入れた金額を書きます。家のあらゆるところにポチ袋を隠し、それを子どもに探し当ててもらいましょう。
もし複数人で行う場合は、ケンカにならないよう1人2袋までなどと探し当てられる数を決めておくと良いかもしれません。
自分の子どもにあげる場合など1人で楽しむ場合は、別途宝の地図を作り、謎解き方式でお年玉を探す方法も楽しいかもしれませんね。
おまけ付きお年玉争奪戦ゲーム
おまけ付きのお年玉を複数人で争奪するゲーム。
親戚の子どもがたくさん集まる機会や、兄弟姉妹が多い家庭におすすめです。
おまけ付きのお年玉を用意し、ルーレットやあみだくじなどでお年玉を当てます。
何が当たるのか、おまけが何なのか、ドキドキワクワクしてもらえるはずです。
お年玉に付けるおまけは、シールやお菓子など子どもが喜びそうなちょっとしたものでOK。
こちらも子ども同士でケンカにならないよう、お年玉の金額は同じにしておくと良いでしょう。
いくらもらえる?お年玉釣りゲーム
魚釣りの要領で、金額が書かれた紙を釣るゲーム。
金額を書いた紙などにクリップをつけ、磁石をつけた棒で紙を釣ります。
釣った分が自分のお年玉の金額となります。
1枚だけでなく数枚釣って遊ぶので、紙に書く値段は100〜500円など低めに設定しておくのがおすすめです。
金額が高い紙は、磁石にくっつく面積を小さくする、紙におもりをつけて重くするなど、釣る難易度を高くしておくと盛り上がりますよ。
まとめ
お年玉は子どもなら誰もが楽しみにしているお正月のイベント。 あらかじめ、誰にいくら渡すのか、どのように渡すと子どもたちが喜んでくれるのかを考えておきましょう。 渡し方のマナーを守りつつ、本記事で紹介した渡し方アイディアを参考にし、いいお正月にしてくださいね! 文/aeca