今年の注目度No.1ドライバーは!? 2023年アクセス数ランキングTOP10

昨年No.1は「ステルス」 今年はどのモデル!?

※2023年1月1日~12月15日までのアクセス数を集計

2023年のGDO『ギアカタログ』で、アクセス数が多かったモデルをランキング形式で発表するシリーズ。パター部門アイアン部門FW部門に続き、トリを飾るのはドライバー部門。他部門とは異なり最新モデルがしのぎを削るランキングで、昨年はテーラーメイド「ステルス ドライバー」が1位に輝いた。今年は後継の「ステルス2」か、ライバル「パラダイム」か、それとも他メーカーの人気モデルか――。注目度No.1ドライバーは!?

第10位:SIM2 MAX ドライバー(テーラーメイド)

ヘッド体積:460cc、ライ角:56度、長さ:45.75インチ、総重量:約310g(※TENSEI SILVER TM50/硬さS)

第10位は、21年発売のテーラーメイド「SIM2 MAX ドライバー」。「ステルス」の前身「SIM」シリーズの2代目として登場した安定感と飛びを両立したドライバーで、最新モデルを“忖度なし”で解説する「ミタナラバコウタロウ」の三田貴史コーチは、「多少打点がバラついても飛ぶし、ヘッドスピードが35m/s以上あれば使える」と分析した。ただし、「フェードバイアスが入っているので、スライスで悩む人は注意するべき」とも話し、購入については「絶対に打ってみてから」と念押ししていた。

第9位:ステルス ドライバー(テーラーメイド)

ヘッド体積:460cc、ライ角:56度、長さ:45.75インチ、総重量:約302g(※TENSEI RED TM50/硬さS)

さすがは入れ替わりの早いドライバー部門。昨年1位のテーラーメイド「ステルス ドライバー」が早くも9位に登場。来年発表の「Qi10(名称未確定)」にも、すでにカーボンフェース搭載が報じられているため、今後もカーボン継続となると、数年後には“元祖カーボンウッド”と呼ばれる日も来ることが予想される。一年おきに展開されるサイクルの早さに、たった2年前にも関わらず、黒&赤のコントラストに心躍った日が遠い昔に感じる人が多いのでは。

第8位:ステルス2 HD ドライバー(テーラーメイド)

ヘッド体積:460cc、ライ角:58度(STD)、長さ:45.5インチ、総重量:約303g(※TENSEI RED TM50/硬さS)

8位は、またもテーラー勢から「ステルス2 HD ドライバー」がエントリー。優れた飛距離性能と高い寛容性に加え、ハイドローバイアス設計で高弾道に飛ばせるカーボンウッド「HD」がランクインした。4大シャフトメーカー最新モデルとの組み合わせを探る企画にて、クラブフィッター吉田智(さとし)氏は、三菱ケミカル「TENSEI Pro Blue 1K」とグラファイトデザイン「Tour AD VF」との相性の良さを評価。直近の同社モデルの中でベストマッチに挙げていた。

第7位:パラダイム X ドライバー(キャロウェイ)

ヘッド体積:460cc、ライ角:60度、長さ:45.5インチ、総重量:約307g(VENTUS TR 5/硬さS)

テーラーの勢いに負けじと、キャロウェイ陣からは「パラダイム X ドライバー」が7位で応戦。ゴルフクラブのパラダイムシフト(定説をくつがえす)を起こすべく誕生した同シリーズの中で、よりつかまりを重視した「―X」は、西郷真央が「日本女子オープン」でまさかのバッグインをして周囲を驚かせていた。持ち球をフェードからドローに切り替え、『◆◆◆』→『X』に変更。「狙っているスイングと体の動きが全部マッチする」と使用理由を述べていた。

第6位:スリクソン ZX5 Mk II ドライバー(ダンロップ)

ヘッド体積:460cc、ライ角:58.5度、長さ:45.25インチ、総重量:約302g(Diamana ZX-II50/硬さS)

6位には、年間女王の山下美夢有が使用するダンロップ「スリクソン ZX5 Mk II ドライバー」が入った。カーボン複合素材からフルチタンに回帰して大きなたわみを生む構造が特徴で、山下はドライバーのほかFW、UT、アイアンまで同シリーズでそろえていた。同シリーズ「―LS」を使用する櫻井心那、「ゼクシオ エックス」の青木瀬令奈、菅沼菜々が活躍したこともあり、優勝ギアのシェアはダンロップが全38試合中14試合(36%)と他メーカーを圧倒した。

第5位:パラダイム ◆◆◆ ドライバー(キャロウェイ)

ヘッド体積:450cc、ライ角:57度、長さ:45.5インチ、総重量:約308g(TENSEI 55/硬さS)

5位は7位に続き、キャロウェイ「パラダイム」シリーズから「パラダイム ◆◆◆ ドライバー」が入賞。ヘッド体積450ccのコンパクトサイズで、シャープに振り抜けるツアーモデル。今季も2勝を飾り、メルセデスランキングでは山下とデッドヒートを繰り広げた申ジエ(韓国)が使用した。開幕戦優勝時には、「去年使っていた『ローグ』より球は最後まで強く伸びる風の中でも重い球が打てた」と、沖縄独特の強風にも負けない強弾道を生む性能にほれ込んでいた。

第4位:ローグ ST MAX ドライバー(キャロウェイ)

ヘッド体積:460cc、ライ角:59度、長さ:45.5インチ、総重量:約307g(VENTUS 5/硬さS)

キャロウェイの昨年発売モデル「ローグ ST」シリーズから、「ローグ ST MAX ドライバー」が4位に。幅広いゴルファーにフィットするMAXタイプで、飛距離とやさしさを追求したスタンダードモデルは、多くのアベレージゴルファーに注目され続けた。計測データを元に作成したマトリックス図では、解説の三田コーチが「高慣性モーメント化でミスヒットに強く、スピン量も抑えられているので、ピン『G425 MAX ドライバー』の高初速バージョンというイメージ」と表現していた。

第3位:G430 MAX ドライバー(ピン)

ヘッド体積:460cc、ライ角:59.5度、長さ:45.75インチ、総重量:約302g(ALTA J CB BLACK/硬さSR)

TOP3に食い込んだのは、ピン「G430 MAX ドライバー」。昨年末に発売されたブレずに飛ばせる“元祖・直線番長”で、「新製品レポート」では「ここ数年で他社からも高慣性モーメントモデルが次々に登場しているので、直進性の高いモデルに慣れてはいるけれど、やっぱりピンの曲がりにくさはスゴイ」(テスター・ツルさん)と評価。一見すると前作とあまり変わらないものの、実は微小な多くの機能がグレードアップしているため、「前作を持っている人は買い替え必至」と太鼓判を押していた。

第2位:ステルス2 ドライバー(テーラーメイド)

ヘッド体積:460cc、ライ角:56度(STD)、長さ:45.75インチ、総重量:約302g(※TENSEI RED TM50/硬さS)

昨年「ステルス」がNo.1を奪取したことで、本命視されていた2代目・テーラーメイド「ステルス2 ドライバー」が2位に。 FAR(飛距離)とFOR GIVENESS(寛容性)を合わせた造語「FAR GIVENESS」をコンセプトに掲げた性能は、山内日菜子のQTランク181位からの“下剋上”優勝(アクサレディス)に貢献シャフトの硬さは1Wからウェッジまで全てRで統一し、「年齢(26歳)もあって振り回せないので、無理のないセッティングを心がけている」と説明。26歳の若さで(?)と驚いた人は多かったはず。

第1位:パラダイム ドライバー(キャロウェイ)

ヘッド体積:460cc、ライ角:57度、長さ:45.5インチ、総重量:約307g(VENTUS TR 5/硬さS)

パター部門で1~3位を独占(オデッセイ)、アイアン部門も2モデルがランクイン、FW部門もテーラー勢と拮抗したキャロウェイの勢いがそのままドライバー部門でも表れる結果に。「ステルス2」を抑え見事No.1の座を射止めたのは「パラダイム ドライバー」。「クラブ試打 三者三様」筒康博の評価では、上半期のベスト1として「―X」とともに同率1位に。インパクト前後でのスピード感に驚き、「新幹線に乗っていた人がリニアモーターカーに乗り換えたほどの衝撃」と称賛していた。

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