「007」俳優 国立公園の立ち入り禁止区域に侵入して有罪か 熱心な環境保護活動家の顔も

「007」シリーズの5代目ジェームズ・ボンド役で知られる俳優のピアース・ブロスナン(70)が、イエローストーン国立公園の立ち入り禁止区域に入ったとされる2件の容疑で起訴され、懲役と罰金を科される可能性が出てきた。

ピアースは26日、マンモス温泉の源泉が湧き出すサーマルエリアに立ち入ったとして米国地方裁判所によって召喚され、11月1日に同公園内の立ち入り禁止区域に入った疑いで「サーマルエリア内の徒歩移動」と「閉鎖違反」で起訴された。ピアースはまだ嘆願書を提出しておらず、裁判所の記録はこの2つの容疑を「軽犯罪」としている。熱心な環境保護活動家であることを公言しているピアースは、来年1月23日にワイオミング州の裁判所に出廷するよう命じられている。

ピアースが犯したとされる犯罪の結果は深刻なものになる可能性があり、イエローストーンの立ち入り禁止区域に入り込んだ罪で有罪となった場合、最長6カ月の懲役と最高5,000ドル(約70万円)の罰金を科される可能性がある。

コネチカット州のある女性は、指定された道を外れて公園内の「サーマルエリア」に向かって歩いたとして、7日間留置所に収容され、2,000ドル(約28万円)の罰金を科されたと言われ、また国立公園への出入りも2年間禁止された。

1800年代以降、イエローストーン国立公園のサーマルエリアでは少なくとも20人が死亡しており、2022年11月には、ロサンゼルスから来た男性の死体の足が公園の温泉の一つで浮いているのが発見された。

公園の管理者はウェブサイトで、指定された遊歩道に沿って安全を確保するようビジターに呼びかけており、遊歩道は「あなたとデリケートな熱地層を守る」ために敷設されていると話している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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