玖珠美山3選手、「もう一つの花園」へ 高校ラグビー東西対抗戦の西日本選抜入り【大分県】

西日本選抜に入り、活躍を誓う玖珠美山の(左から)高森、梶原、後藤=玖珠町総合運動公園

 高校ラグビーの第16回U18合同チーム東西対抗戦(来年1月5日・大阪府花園ラグビー場)の西日本選抜(西軍)に、玖珠美山の3選手が選ばれた。全国大会準決勝前のエキシビションマッチで、小規模校の高校生ラガーマンが「もう一つの花園」と憧れる大舞台。「見せ場をつくり、3人でトライを取りたい」と意気込んでいる。

 選ばれたのはいずれも3年のSO高森将太(18)、WTB梶原武彦(18)、FB後藤洸輝(18)。高森はパス、キック、ランの全てに秀でた司令塔で、梶原は圧倒的なスピードとスタミナを備える。後藤は状況判断とキックに優れ、西軍の主将に指名された。

 高森、後藤は今秋の特別国民体育大会(鹿児島国体)で少年男子の県選抜に入った。花園に出場する東明勢以外は2人だけで、全国3位タイという大躍進に貢献した。

 東西対抗戦の登録メンバーは各25人。例年、県内から1人選ばれるかどうかで、複数人が同じ学校から選ばれるケースは少ない。玖珠町は九州トップクラブリーグで戦う玖珠クラブを頂点に、ジュニア世代まで競技、育成が盛んだ。玖珠美山ラグビー部の川端隆裕監督(48)も「ラグビー愛にあふれた地元で着実に成長してくれた。努力が認められたことはうれしく、支えてくれた地域に感謝でいっぱいです」。

 互いに玖珠少年ラグビースクール時代から切磋琢磨(せっさたくま)して力を付け、チームとしては届かなかった花園切符をつかんだ。3人は「地元の熱い応援、期待の大きさを感じている。良いプレーを見せることが恩返し。玖珠の代表として思う存分、暴れたい」と誓った。

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