レクサス消える…知人宅に駐車していた自営業男性、異変に気付く 一晩の間にどこへ 車部品の会社社長を逮捕、電子機器でレクサス開錠…走り去っていた ほかにも協力者いる可能性 その後、社長なぜか不起訴に

逮捕の社長不起訴 自動車盗疑い=さいたま市南区

 埼玉県さいたま市南区の民家敷地内で国産高級車「レクサス」など74点を窃取したとして、10月17日に窃盗の疑いで逮捕されていた群馬県館林市のペルー国籍の男性(44)について、さいたま地検は27日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

■偽造ナンバーから次々に悪事判明(以下、初報記事)

 民家敷地内から国産高級車を盗んだとして、埼玉県警捜査3課と大宮署の合同捜査班は10月17日、窃盗の疑いで、群馬県館林市、ペルー国籍で車両部品販売業者社長(44)を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀の上、今年4月3日午後11時半~翌4日午前6時45分ごろ、さいたま市南区四谷1丁目の民家敷地内で、国産高級車「レクサス」1台など74点(時価計約843万円相当)を窃取した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 捜査3課によると、車両の所有者は戸田市の自営業男性(50)で知人宅に駐車中に被害に遭ったという。社長らは電子機器を駆使してエンジンをかける手口で、施錠してあった車両を持ち去ったとみられている。

 昨年5月、さいたま市北区の月決め駐車場でナンバーが偽造されている車両が見つかり、茨城県内の盗難車両と判明。その後、この車両が群馬県太田市内の貸倉庫に出入りしていることが分かり、内偵捜査で社長が自己名義の車で頻繁に倉庫を訪れ、別の無登録車に乗り換えて出発している事実を突き止めた。押収した車両への捜査や防犯カメラ映像の精査などから、今回の犯行を特定した。

 県警は複数人による犯行の可能性を視野に共犯者の行方を捜すとともに、県北を中心に数十件の余罪があるとみて調べている。

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