さあ、モンスター退治だ 2023年ベストショット3選【今井暖】

鮮やかな緑が包むゴルフコースに、さまざまなアクセントを添える光と影。2023年はコロナ禍を象徴するマスクが口元から減り、人々の笑顔が映える日常も戻った。それら数々の要素に神経を研ぎ澄ませ、一瞬を切り取ることに全てをかけるフォトグラファーたち。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第7回は今井暖カメラマン編。

<ANAオープンゴルフトーナメント 3日目 香妻陣一朗>

夕闇はプロゴルファーにとって難敵だ。フォトグラファーにとってもまたしかり。はるか遠く、かすかに見えるターゲットをめがけて、わずかな光を頼りに次の一歩を踏み出す。やがて訪れた夜明け。海の向こうの戦場でも道はおのずと開くはずだ。

<日本プロゴルフ選手権大会 3日目 石川遼>

『270yd パー3』の絶望感を写真で表現することは、なかなか難しい。立ちはだかるモンスターを前にして、それでもティアップするしかないプロゴルファーたち。日本一を決める大会にふさわしい相手だ。

<リシャール・ミル ヨネックスレディス 最終日 16番ホール>

富士山を望むトーナメントコースはいくつもあるが、最も雄大さを感じられるのはここかもしれない。悪天候による決勝9ホールの短期決戦を、大勢のギャラリーと初夏の霊峰が見守った。

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