父娘逮捕…無職の娘がサポート、父が“税理士”のふり…独立し事務所を構え、ずっと無資格のまま業務 個人や法人から依頼、1件につき数万円の報酬…親子で長年得ていたか その後、娘なぜか不起訴に

逮捕の女性を不起訴 無資格で税理士業務=川越市

 川越区検(埼玉県川越市)は26日、無資格で税理士業務を行っていたとして逮捕された女性(57)について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 女性は2月26日~9月3日の間、税理士資格などがないのに業として個人や法人から依頼を受けて、所得税や復興特別所得税の確定申告などの税務書類を作成したとして、6日に税理士法違反の疑いで県警に逮捕されていた。一方、共犯として逮捕された父親は同罪で起訴されている。

■父親は以前、税理士事務所に勤務…知識を習得 税理士のふり誰が告発(以下、初報記事)

 無資格で税理士業務を行っていたとして、県警生活経済課と川越署の合同捜査班は6日、税理士法違反の疑いで、いずれも川越市新宿町1丁目、司法書士と行政書士の父親(87)と無職の娘(57)を逮捕した。

 逮捕容疑は2月26日~9月3日までの間、税理士資格などがないのに業として個人9人と4法人から依頼を受けて、所得税や復興特別所得税の確定申告などの税務書類計25通を作成した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 同課によると、2人は親子。父親は以前税理士事務所に勤務しており、その後法務事務所を開設し税理士業務も請け負い始めたとみられる。書類の報酬は1件当たり数万円で、書類作成の知識を持っていた父親が主導し、娘はデータ入力などを行っていた。

 今年10月3日、関東信越国税局から「税理士でない者が業として税理士業務を行っている」との告発を受けて、県警が捜査していた。

 同課は2人が長年にわたり無資格状態で書類作成を行っていたとみて、余罪などを調べている。

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