「連戦は苦手じゃない」日本代表の伊東純也、タイ戦とアジアカップに向けて心境は/一問一答

サッカー日本代表は30日、来月1日午後2時に東京・国立競技場で開催されるタイ代表戦に向けて高円宮記念JFA夢フィールドで公開練習を行った。

この日伊東純也はクロスシュート練習で華麗なシュートを見せるなど、軽快な動きを披露。元日試合に向けて好調な仕上がりを見せた。

タイ戦のあとにはアジアカップが控える。エースとして大会に臨む伊東が練習後、囲み取材に応じた。

――ワールドカップが終わってから今シーズンまでずっと好調を維持している。

ゴールやアシストはちょっと物足りない感じはありますけど、フィーリングとしては悪くない感じでずっとできているかなと思います。

――今日もルーレットゴールを決めてものすごく調子が良さそうだが。

(得点は)いやただのクロスシュートなんで(笑)。とりあえずゴール前はしっかり落ち着いてワンタッチでっていうのができればいいかなと思いますけど。

――練習では伊藤涼太郎選手と2列目に入っていた。彼の印象は?

いや今日は特に何もやってないので…クロスシュートしかやってないんでアレですけど。

でも今日ミーティングで選手個人の映像をみんなで長く見て一人一人の特徴を確認しました。

(伊藤)涼太郎の場合はパスが得意だったりするんで。いい動き出しをして(パスを)出してもらえればいいかなというイメージはあります。

伊藤涼太郎

――ミーティングの映像というのは新しく入った選手の映像?

いや、前(攻撃)の選手の個人の映像を練習前に見たので…みんなで。自分のもありましたし、今日来てないメンバーのもありました。

結構長い間練習前ミーティングをして合わせて。それは初めてだったんですけど、多分新しいメンバーが多いからそういうことをやったと思うんですけど。

そういうので喋って合わせられればいいのかなと思います。

――映像をみて感覚で掴めるもの?

見ないよりイメージは付くと思いますし。選手がどういう特徴あるのかっていうのが…(事前に)ある程度分かってると思いますけど、映像を見て新たに確認するという部分だったと思います。

――若手がたくさんいる中で自分の役割というのは。

率先して声を出して引っ張れっていうタイプではないので。まず自分のできることをやって、サイドで違いを出してチームの得点に絡めればいいかなという思いではあります。

――スタッド・ランスではスピードだけに頼らない攻撃もみせている。感覚の変化みたいなものは?

シンプルにできるところはシンプルにやって。無理にこねる必要ないんでっていうのを心掛けています。

ゴールにシンプルに直結できるプレーを選択できるようにというのはいつも思っているんで。それがいい方向にいってるかなと思います。

――年を重ねるごとにその感覚が鋭くなってきてる?

それもありますし、今チームではサイドに張ってるだけじゃなくて自由に中に入ったりできるので。そこでアイデアを生かせるかなと思いますし、色んなことができるかなっていう感じはありますね。

――チームの方針として自由が許されている?

俺だからっていうわけじゃなくて。ポジション的にサイドに張る時は張りますけど、中に動くときは動くという戦術なんで。それである程度自由にやれてるかなっていうのはあります。

――2019年のアジアカップは途中交代が多かった。当時の印象は。

そんな試合に出てたイメージはないです。途中出場で最後に出たのが多かったんで。今回はしっかり最初から活躍したいなという気持ちはあります。

――前回大会の全般的な印象は?

ずっと難しい試合が続いて…暑さだったりグラウンドだったり。どんな相手にも全部難しい試合だったっていう印象がありますね。

――当時は海外移籍する前だった。この4年間で劇的に変わった自分の状況をどう捉えている?

やっぱ海外に出て色んな経験しましたし、大きく成長できているとは思います。

前回大会は控えだった伊東

――今回はまたカタールでの大会となるが。

そこに関してはどこでもいいっていう感じですかね。そこまでグラウンドとか悪かったイメージはないんで。普通にやれれば力を示せるかなと思いますけど。

――1か月で7試合というハードな戦いになる。

いっぱい試合できるのは嬉しいことなんで。個人的にはそんな連戦が苦手というイメージはないので。できるだけ多くの試合に出場してチームの勝利に貢献できればいいかなと思います。

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――元旦のタイ戦はチームとしてどんな試合にしたい?

新年一発目の試合ですし、今年(2024年?)勢いを持ってできるようにっていうのはあります。

あと新しいメンバーが多いんで。その選手たちが多分出場することが多くなるんで。そこでまた競争も生まれると思います。

まず(競争に)勝たなきゃいけないですけど、その中でまたいい競争が生まれたり、新しい選手が(レギュラー組を)脅かすぐらいの感じになればもっと強くなるかなと思います。

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