近年のサッカーユニフォームは、ファッション、エンターテインメントなど様々な分野とのコラボレーションが目立つ。
ここでは2023年に登場した数多くのコラボ・ユニフォームの中から厳選の5着をご紹介しよう。
多くは限定モデルとなるため、後に「お宝ユニフォーム」となる可能性を秘めたものばかりだ。
インテル
インテル 2023-24 Nike × トランスフォーマー 限定ユニフォーム
インテルは12月6日に映画『Transformers（トランスフォーマー）』とコラボレーションした限定ユニフォームを発表。まさかのコラボレーションと話題を呼んだ。
『トランスフォーマー』は日米の玩具メーカーが展開するおもちゃから派生したもので、映像作品は80年代の日本アニメが原点。
今季の胸スポンサー「Paramount+（パラマウントプラス）」が最新作並びに過去のシリーズ作品の放送を開始することから、その宣伝としてコラボレーションが実現した。
このコラボユニフォームは発表当日の9日に行われたウディネーゼ戦で選手が着用。
試合後に選手が着たユニフォームはオークションに出品され、その収益はミラノ市内の様々な小児科病棟に入院中の子供たちのために使われる。
バルセロナ
バルセロナ 2023-24 Nike × The Rolling Stones 限定ユニフォーム
世界的なロックバンド「The Rolling Stones（ローリング・ストーンズ）」とコラボレーションした限定ユニフォームを発表。10月28日のラ・リーガ第11節“クラシコ”レアル・マドリー戦で着用した。
胸部には通常のスポンサー「Spotify」のロゴマークではなく、ローリング・ストーンズのトレードマークでもある“Lips and Tongue（通称ベロマーク）”を配置。サッカー界と音楽界の両巨人がユニフォームを通じて手を結んだ歴史的な一着となった。
このコラボレーションは実に18年ぶりとなるローリング・ストーンズの新作アルバム「ハックニー・ダイアモンズ」発売に合わせたもの。
ユニフォームはバルセロナのクラブ創設年と同じ1899着の限定で販売されたが、世界的な人気を誇るクラブだけに当然のごとく瞬時に売り切れとなった。
水戸ホーリーホック
水戸ホーリーホック 2023 SoccerJunky × オセロ 限定ユニフォーム
まさかの「オセロ」とコラボレーションが実現した限定ユニフォーム。チェッカー柄のユニフォームが異色コラボと話題になった。
1973年に発売された「オセロ」の誕生50周年を記念したコラボ。世界中にファンがいるこの対戦型ボードゲームは、実はホームタウンの茨城県水戸市が発祥の地だ。「オセロ」が日本生まれのゲームということをご存知ない方は意外と多い。
デザインはもちろんオセロ盤をイメージしたもので、異なる2種類のチェッカー柄を配置。GKモデルは黒白のチェッカー柄で、より「オセロ」感の強いデザインだった。左袖の「オセロ発売50周年記念ロゴ」もコレクション性を高める。
このコラボ・ユニフォームは7月に行われたJ2リーグ3試合で着用した。
スポルティング
スポルティング 2023-24 Nike × CR7 サード ユニフォーム
日本代表MF守田英正が所属するポルトガル1部のスポルティングは、8月に発表したサードユニフォームでOBのクリスティアーノ・ロナウドが展開するブランド「CR7」とコラボレーション。ユニフォームはキットサプライヤーのNikeが製造している。
「CR7」がクラブチームとコラボレーションしたのは、このユニフォームが初めて。これは本拠地「エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ」の開場20周年を祝うもので、デザインは03-04シーズンのアウェイユニフォームに触発されたものだ。
2003年8月6日に開場した「エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ」のオープニングマッチは、名門マンチェスター・ユナイテッドとの親善試合。この試合に出場したロナウドが当時のサー・アレックス・ファーガソン監督の目に留まり、その数日後にユナイテッドへの移籍が決まる。
その親善試合から20周年となる2023年8月6日に、ロナウドのブランドとコラボしたユニフォームを発表。右胸にはいつものスウッシュ（Nikeロゴ）ではなく「CR7」のロゴが付く歴史的な一着が誕生した。
ミラン
ミラン 2022-23 Puma × Koché フォース ユニフォーム
2月に発表した22-23シーズンのフォースユニフォームでは、パリを拠点とするファッションブランド『Koché（コシェ）』とコラボレーション。21-22シーズンの『NEMEN（ネーメン）』に続くファッションブランドとのコラボを行っている。
その『NEMEN』とのコラボユニフォームはミラン史上最悪デザインとサポーターから酷評されたが、『Koché』とのコラボはモダンでお洒落なデザインが大好評だった。
2023年「超衝撃デザインのユニフォームを着た」5つの海外チーム
伝統的なロッソネロ（赤と黒）を継承しつつもストライプを斬新に再構築し、レトロゲーム的な雰囲気がある8ビット風のピクセルデザインで表現。懐かしの8ビットも現代では逆に新鮮なものとして受け止められ、ファッションやアートなどに取り入れられることも多い。
このユニフォームは2月のアタランタとのホームゲームで選手が着用した。
現在では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。懐かしいユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。
