国連、アフガン人権決議案を採択 国際社会復帰に向け

アフガニスタン南部カンダハルの病院で病室を案内する女性医師(左)と、出産を控えた女性の家族ら=11月(共同)

 【イスラマバード共同】国連安全保障理事会は29日、イスラム主義組織タリバンが実権を握るアフガニスタンでの女性の人権改善などに向けた決議案を採択した。女性抑圧を強めるタリバン暫定政権を承認した国はなく、タリバンの政策変更と、アフガンの国際社会への復帰を目指すとしている。

 日本とアラブ首長国連邦(UAE)が提出し、日米など13カ国が賛成、中国とロシアが棄権した。タリバン暫定政権は中学1年以上の女子教育を停止しており、再開を巡ってタリバン内で意見が対立している。今回の決議が状況打開につながるかは不透明だ。

© 一般社団法人共同通信社