【DeNA】佐野恵太、復活へ新フォーム模索「失うもの、怖いものはない」 来季最低目標は打率3割、本塁打20本

クローズドスタンスで打撃練習する横浜DeNAの佐野=2月

 横浜DeNAの佐野恵太外野手(29)は今季打率2割6分4厘と伸び悩み、4年連続の3割を逃した。シーズン最終盤に右手を手術し、クライマックスシリーズ(CS)は欠場。打棒復活へ来季は脱クローズドスタンスを宣言した。「これだけダメな1年間だったので、何も失うものだったり怖いものはない」と新フォームを模索していく。

 左打者の場合、投手寄りの右足を左足よりホームベース側に置くクローズ気味に構えると、一般的に外角球を捉えやすくなるメリットがある。一方で、体に近い内角球は打ちにくい。佐野自身も「打ちたいボール、打ちたいコース、ヒットゾーンも含めて少なからず影響はあると感じていた」という。

 右有鉤(ゆうこう)骨骨折を機に自分と向き合い「(打撃フォームを)大きく変えるなら、このタイミングかなと思った」。リハビリは既に終えており、秋季練習後からはフィットネスクラブ「トータル・ワークアウト」に通う。硬いと自認する股関節の柔軟性や可動域を広げる練習にも励んでいる。

 目指すは2021年以来の全試合出場で、最低ノルマは打率3割、本塁打20本。「体のことを一回見つめ直し、しっかりとトレーニングをして、自分の理想とする形に近づけてやっていきたい」と逆襲を誓った。

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