ハマス支援のイランに警告 イスラエル首相「打撃」

パレスチナ自治区ガザで立ち上る煙=30日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は30日の記者会見で、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマス掃討作戦を続ける一方、ハマスを支援するイランやレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラへの警戒を強める方針を示した。ヒズボラがイスラエルに対する攻撃を拡大すれば「思いもよらない打撃を受けることになる。イランも同様だ」と警告した。

 イスラエルとレバノンの国境では、イスラエル軍とヒズボラの交戦が激しさを増している。イスラエルがイラン革命防衛隊のムサビ上級軍事顧問を殺害したことで、イランが報復に出る可能性も指摘される。ネタニヤフ氏は「イランに対し、どこでも、いつでも行動する」と語った。

 イスラエル軍は30日、レバノン南部にあるヒズボラのインフラ施設に2回、大規模な空爆をしたと発表した。シリア人権監視団(英国)によると、シリア東部で29~30日、親イラン組織の関連施設に対する空爆があり、戦闘員19人が死亡した。イスラエル軍機が実行したとみられる。

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