宜野湾市の産業まつりに自衛隊ブース 市議会は賛否分かれる 野党「市民に配慮が必要」 与党「どんどん呼ぼう」

 「産業まつり」に自衛隊ブースは妥当かどうか-。11月18、19日に宜野湾海浜公園であった第34回宜野湾市産業まつりで、自衛隊による車両展示と制服試着のコーナーがあったのを受け、宜野湾市議会の12月定例会で19日、議員の意見は二分した。

 野党の桃原功市議と我如古盛英市議は「産業をPRする催しには不適切」「(自衛隊を見ると旧日本軍を思い出すという)市民感情に配慮すべきだ」と一般質問で問題視した。一方、自民系の与党市議から「自衛隊をなんだと思ってるんだ」「どんどん呼んだらいいよ」とやじが飛んだ。

 宜野湾市は「防災ブース」の一環としてイベントを企画。市防災会議の委員で市主催の防災訓練にも参加する陸上自衛隊に出展を依頼したという。松川正則市長は「防災意識の向上は常に発信している。ぜひご理解を」と答弁した。(中部報道部・平島夏実)

11月18、19日に宜野湾海浜公園であった「宜野湾市産業まつり」の自衛隊ブース(提供)

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