インが絶対的に固いレースの予想の仕方とは!?『究極のボートレースガイドブック』

永島流レース予想実践編!!

さあ、それでは今までお伝えしてきたいろいろなボートレース予想の知識を踏まえて、実際のレースの予想方法をご披露しましょう!レース場にいるなら出走表を手に持ち、自宅で楽しんでいるならボートレースオフィシャルホームページを参考に予想しましょう!ずっとお伝えしているとおり、ボートレース予想の基本は「インが強い」ということ。

なので、まずはインが勝てそうな確率の高いレースを狙ってみましょう!最近のボートレースにはモーニングレースというものがありまして、普段は10時ぐらいから(スタート展示が)始まることが多いのですが、それよりも早い8時過ぎから始まるレースがあります。現状は5つのレース場で開催中。このモーニングレースの特徴は「シード番組が多い」ということ!シード番組とは、決まった枠番にA級のレーサーが入り、他の枠番にはB級のレーサーが比較的多く入るレースです。

そうなると自然に力上位のA級のレーサーが勝ちやすく、A級レーサーから舟券を狙いやすくなります。その中でもモーニングレースの1レース目はかなり極端なシード番組が組まれているレース場が多いのです。1号艇にA級レーサーが入り、そのほかは全部B級レーサーとなると、絶対的に1号艇が人気を集めます。もちろんこのときの1号艇が1着以外になると配当はかなり高くなりますが、こういったシード番組は素直に1号艇から狙うのがいいと思います。

レース予想実践:2023年6月6日徳山1レース

【予想の決め手】インが絶対的に固いレースを見つけたら、あとは相手を絞って自分との戦い!

例えばこちらのレースを私がどう予想したかをお伝えしましょう。モーニングレースのボートレース徳山。この日の1Rはシード番組で、1号艇にA級レーサーで他はB級レーサー。このレースは開催4日目でした。4日目ともなると各レーサーの調子もある程度わかってきて、モーター評価やスタートの決まり方も成績表からわかってきます。この1号艇・森永選手はスタートも早く、徳山コースにもなれている地元選手で、今節の成績もしっかり結果を残している。

そうなると、ここは素直に1号艇の森永選手を1着に予想したい。あとは相手探し。 森永選手以外のレーサーの勝率を見ると、2号艇・橋本選手と6号艇・深川選手がこの中では次に高い勝率。それに続くのが4号艇の室田選手。ここまで3 日間の成績を見ると、3号艇・谷口選手と5号艇・森田選手はちょっと苦しいかなと考える。ということで、2着は2号艇・橋本選手をまず抜擢。

あとはスタートがバッチリ決まっている4号艇・室田選手の2着も考えたい。6号艇・深川選手は6コースと苦しいコースなので頑張っても3着までかなぁと考える。3連単の舟券を当てることだけを考えたら、1–2から3着は全通り(計4点)、1–4から3着を全通り(計4 点)の計8点買いという予想でいいのですが、先ほどもお伝えしたとおりシードレースになると1号艇からの舟券は大人気! 配当はかなり安くなるので、どこかで絞らないといけません。

そうなると、私の場合は、1–2–4(4.4倍)、1–2–6(5.2倍)、1–4–2(7.5倍)、1–4–6(7.5倍)と、1号艇の1着は決めて2着、3着はこういう舟券の買い方になるわけです。

ちなみに結果は、1–2–6の2番人気で払い戻しは520円。 4点買いで大儲けとはいきませんでしたが、インが絶対的に固そうなレースで人気サイド決着はしょうがないと受け入れましょう。どれだけ儲けようとするかは自分との戦いです!ここに勝負に出ていい金額をいくのか?少額の勝負でちょっとずつ増やすのか!?とにかくインが固いレースは自分との戦いでもあるのです!

【出典】『究極のボートレースガイドブック』著:西野精治

【書誌情報】
『究極のボートレースガイドブック』
著:西野精治

近年、コロナ禍の影響もあり公営ギャンブル市場は毎年のように売り上げを伸ばしています。スマートフォンの普及で手軽に参加できることもあり、今やバブル期の売り上げを上回る状況となっています。この公営競技の中でも最もファンや売り上げを伸ばしているのがボートレース(競艇)。公営ギャンブルと言えば中央競馬(JRA)を思い浮かべる人が多いはずです。たしかに昔から競馬ファンは多く、馬券の売り上げが全公営競技の中でダントツに大きかったのですが昨今は状況が変わりつつあります。ボートレースの人気は急上昇、舟券の売り上げは2兆4142億円(2022年度)と約3兆円の中央競馬に肩を並べるまでになっていて、新規のボートレースファンが増加していることを示しています。とはいえ、初心者にはどうやってボートレースを予想していいのかが分からないのも事実。最初は誕生日とか好きな番号、好きな色、カッコいい選手などの理由で舟券を買うのもありですが、ずっとそのレベルではボートレースを本当に楽しめているとは言えないでしょう。本書はその域を脱して「選手の実力」「有利なコース」「レース展開」「モーターやボートの性能の見極め」などを知ることによって、「自分でレースの予想、推理」ができるようになることを伝授する1冊です。著者の永島知洋氏は「ボートレース楽しむプロ」としてほぼ毎日のようにテレビ番組やYouTubeのレース配信番組でボートレースの面白さ、楽しみ方を身をもって示している人です。小難しいことは抜きに「興味はあるけど専門知識ゼロの人が、とりあえず舟券を予想できてレースを楽しめるようになる」をコンセプトに書き下ろした1冊です。

© 株式会社日本文芸社