町田ゼルビアの黒田監督も「ロングスロー戦術批判」に悩んでいた…太田宏介が明かす“なんでここまで言われるのか”

Jリーグ公式Youtubeチャンネルは30日、今シーズンのJリーグを振り返る「Jな夜会2023」の後編を公開した。

今回出演したのはワッキー(ペナルティ)、チョウ・キジェ(京都監督)、横内昭展(磐田監督)、酒井高徳(神戸)、太田宏介(町田)、森脇良太(愛媛)、そして野々村芳和(チェアマン)の7名。

そして、その中では町田ゼルビアの黒田剛監督が青森山田高校時代から愛用しているロングスローの話も。チョウ・キジェ監督は「批判は意味がわからない」と語っていた。

キジェ「ロングスローだけで点取るとか、何が悪いの?という。それをなぜ揶揄するの?というのがわからない。それで点を取る術を持っている監督になぜマイナス評価みたいにするのかが、意味がわからない。

何をしようが、勝つためにやっている。格好つけて『おれらロングスローもありますよ』みたいなのなら別だけど、一生懸命やっている。黒田監督はそれがスゴかった」

太田「黒田監督としてはもっとロングスローから点を取ってほしいと思っていたはずですけどね。ただロングスローをやること自体に結構バッシングがあったりして、あの人もそのようなことには敏感なので、『なんでここまで言われるのかわからない』と。

僕はそのようなことを監督と話したりすることが多かったんです。黒田さんも『全然眠れねえよ』みたいな。プレッシャーと不安で。だんだん目の下にクマができてきて。ロングスローもルールの範囲内のことなので、やること自体が悪くはないし」

森脇「メディアのみなさんも面白おかしく盛り上がるように書きたいところもあるだろうしね」

太田「そこで折れずに貫き通して、さらに結果を出す。本当に稀な勝運をもった監督だなと感じましたね」

青森山田高校でロングスローを多用した戦術を使用し、全国の舞台を席巻した黒田監督。Jリーグの舞台でもそれを使用し、J2優勝に成功した。

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しかしながら実は世間のロングスロー批判を敏感に受け取っており、「なんでここまで言われなければいけないんだ」と頭を悩ませていたという。

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