第102回全国高校サッカー選手権大会の2回戦第1試合が31日の12時5分にキックオフし、浦和駒場スタジアムでは青森山田高校(青森)が飯塚高校(福岡)をPK戦の末に下した。
この2回戦が初戦となる両校。序盤から青森山田が敵陣に攻め入り、飯塚が受ける流れになる。小沼蒼珠のロングスローも織り混ぜ、最後のところで踏ん張る飯塚を崩しにかかる青森山田だが、シュートがポストを叩いたりとなかなかネットを揺らせず。
飯塚がときおり、攻撃に転じるシーンを除けば、ほぼ敵陣に攻め込み続ける青森山田は前半アディショナルタイムにもチャンスがあったが、相手守護神の松﨑鴻毅が右手一本のビッグセーブを披露。青森山田の優勢が続いたが、0-0でハーフタイムを迎える。
後半も同じような流れで進むなか、55分に左サイドからのクロスに米谷壮史がヘッドで合わせ、青森山田に再び先制機が巡ってくるが、ここもGK松﨑がブロック。その後も青森山田が仕掛けるが、岡山加入内定の藤井葉大も対人守備で光り、ゴールが遠い。
ここまで辛抱の時間が続く飯塚だが、集中した守りで一進一退の攻防に持ち込むと、64分に高い位置での守備からボールが相手ボックス内にこぼれ、これに原翔聖が反応。ボックス左から落ち着いてコースを作って左足でネットを揺らし、先制に成功する。
だが、青森山田も沈黙を破り、ボックス右からクロスが上がると、米谷のヘッドでGK松﨑の牙城をついに崩して同点。79分にもGKのキックがそのまま流れ、米谷に勝ち越し機が巡った青森山田だが、このシーンのシュートは惜しくも右ポストを叩く。
次の1点を巡り、互いに死力を尽くしたが、1-1で決着がつかず、PK戦にもつれる。そのPK戦では青森山田の勝負強さが光り、キッカー全員が成功したのに対して、飯塚は10番の溝口敢大が失敗。初戦から苦しんだ青森山田だが、2回戦を突破した。
青森山田高校 1-1(5PK3) 飯塚高校
【青森山田】
米谷壮史(後34)
【飯塚】
原翔聖(後24)
