「上田綺世と浅野拓磨は明日の起用考えていない」 調整続くFW2枚不在を指揮官明言…ゼロトップ採用にも言及

前日会見でメンバーに言及。[写真:©超ワールドサッカー]

日本代表の森保一監督が31日、『TOYO TIRES CUP 2024』のタイ代表戦に臨むにあたり、前日会見に臨んだ。

史上初めて元日に行われる代表戦。タイ戦後にはAFCアジアカップ2023の開幕を1月12日に控えており、強化やメンバー選考へ向け、非常に重要な一戦となる。

31日には会場となる国立競技場で前日会見が行われ、トレーニングの冒頭15分が公開された。会見に臨んだ指揮官は「勝利を目指す準備をしながらも、いろんな選手を試す、より戦術の浸透をしていけるように」と語り、明日のメンバーについても言及した。

初招集となった伊藤涼太郎については、「基本的には(30日の)練習で公開した通り、見ていただいた通りのメンバーで、試合に向けてのフォーメーション練習はしたので、予想はしていただけるのかな」とトップ下起用を考えている模様だ。

また、前日までの練習で左手首を負傷し、30日のトレーニングに姿を見せなかった野澤大志ブランドンについては「数日は負荷をかけない方がいいが、今後に向けては早期にプレーが可能と訊いている」とのことだが、31日の公開時間には姿を見せた。

FW陣については「上田綺世と浅野拓磨は、明日の起用は考えていません」と明言。細谷真大の先発が濃厚となり、ゼロトップ採用も検討している述べた。

「上田綺世と浅野拓磨ですけれど、明日の試合での起用は考えていません。別メニューでのコンディションを上げている状態です」

「明日の試合に向けて、細谷が先発することになると思いますが、まずは攻撃を牽引してほしいですし、何よりも得点を取ってもらえるように、貪欲にゴールに向かってアグレッシブにプレーしてほしいと思います」

「その上で、攻撃でも守備でもスイッチを入れられる選手ですから、前線からの守備も我々にとっては大切なことなので、守備の部分でもいいスイッチを入れてもらえるように、貢献してもらいたいなと思います」

「トップのポジションは(南野)拓実にも練習をしてもらいましたが、FW(登録選手)が1人になったので、伊東純也や堂安律のトップ、あるいはゼロトップなのかも考えながら、明日の試合の中でチャレンジしていきたいし、戦術の幅を広げていくにもいい機会。これまでも言ってきましたが、選手に提示をしたり、コミュニケーションを取るなどして、1つ形を増やせるようにしていきたいと思います」

「ベースとなる部分の力と、個々のスペシャルな武器を持っている選手を招集させてもらっています。明日初めてA代表の戦いを経験する選手や、(代表での)経験値が浅い選手にも、思い切って自分の良さを出して欲しいと思いますし、自分の武器を出しながらチームメイトの良さも出せるように、アグレッシブにプレーして欲しいなと思います。私を含めてスタッフも、選手がアグレッシブにプレーできる環境作りをしたいと思っています」

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