岡山理科大 恐竜学科の設置計画 25年春、研究と人材育成充実へ

岡山理科大

 岡山理科大(岡山市北区理大町)は、生物地球学部恐竜学科(仮称)を2025年春に設置することを計画している。同学部生物地球学科内の「恐竜・古生物学コース」を独立させ、研究と人材育成を充実させる。定員は1学年45人を予定する。

 同大はかねて、モンゴルで恐竜化石の発掘などに取り組んでいる。新学科では現地でのフィールドワークで試料やデータを収集するほか、化石の成分分析といった生命科学の視点での研究も推進。恐竜についての知識を得るだけではなく、生態や時代背景を含めた幅広い教育を目指す。中学、高校の教諭免許、学芸員資格も取得できる。

 平野博之学長は「恐竜の学問は化石や標本の形態から学ぶことが多いが、新たなアプローチで独自の恐竜学を追求していきたい」と話している。

 恐竜に特化した学科は全国でも珍しいとみられる。福井県立大は同時期に「恐竜学部」(仮称)を開設する予定にしている。

 岡山理科大はこのほか、理学部臨床生命科学科と工学部生命医療工学科を統合し、生命科学部に医療技術学科(仮称)を、教育学部では初等教育と中等教育の2学科を統合した教育・コミュニケーション学科(同)を設置。オンライン制の「通信教育部」として情報理工学部情報科学科(同)を新設する。

 いずれも来春、国に対して設置の認可申請や届け出をする予定で、25年春からのスタートを目指す。

© 株式会社山陽新聞社