大みそか恒例、年越しの鐘突き 茨城・常陸太田の菊蓮寺 無病息災願う

新年への願いを込めて鐘を突く参拝者=常陸太田市上宮河内町

茨城県常陸太田市上宮河内町の菊蓮寺(安西仁人住職)で31日、大みそか恒例の年越しの鐘突きがあった。コロナ禍の影響で深夜の「除夜の鐘」に代え、昼間に実施し継続している。無病息災などを願って地域住民が順番に鐘を突くと、静かな山あいに「ゴーン」という厳かな音が響き渡った。

寺の創建は807(大同2)年に行讃(ぎょうさん)上人が金砂山開山の際、霊夢を見たのがきっかけと伝わる。開創以来初めてとなる鐘楼堂は2016年に落慶し、参拝者は撞木(しゅもく)につながれた綱を持ち、勢いよく鐘を突いていった。

同県常陸大宮市の中嶋重二さん(76)は「けがもしたが健康に過ごせた。来年は喜寿を迎えるので、何か新たなアクションを起こしたい。趣味の登山で富山県の雲ノ平に登るのが目標」と話した。

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