首相「信頼回復へ先頭に立つ」 年頭所感、裏金問題で決意

岸田文雄首相

 岸田文雄首相は1日付で年頭所感を発表した。自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題を巡り「先頭に立って国民の信頼回復に全力を尽くす」と決意を表明。人口減少や憲法改正など重要課題が山積しているとした上で「政策推進には、政治の安定が必要だ」と強調した。「日本を力強く発展させる年にしたい」とアピールした。

 同時に「日本経済を覆っていたデフレ心理とコストカットの縮み志向から完全に脱却する年としたい」と宣言した。

 米大統領選など今年の世界の重要選挙に触れ「緊迫の1年になる」と指摘。「外交力を駆使して難局を乗り越え、日本ならではのリーダーシップを発揮する」と力説した。

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