24年春闘の賃上げ、前年超えを 経団連・十倉会長、好循環へ

インタビューに応じる経団連の十倉雅和会長

 経団連の十倉雅和会長(73)は31日までに、共同通信などのインタビューで、2024年春闘での賃上げ率について「熱量と意気込みは(23年に)負けない。成果も当然上回るのが望ましい」と述べ、企業は積極的な賃上げに踏み切るべきだとの認識を示した。賃上げの勢いを継続することで、賃金と物価がともに上昇する好循環につながるとも指摘した。

 23年春闘の賃上げ率は、経団連に加盟する大手企業で3.99%と31年ぶりの高水準だった。十倉氏は「賃上げは一過性で終わってはいけない。24年も、25年も続ける」と強調した。ただ、各社の業績に差があることを考慮し、賃上げ率の目標値は示さなかった。

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