エンゼルスが投手補強 右腕プリーサックをメジャー契約で獲得へ

エンゼルスが年末に投手補強に動いた。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じたところによると、エンゼルスはガーディアンズからFAとなっていた右腕ザック・プリーサックとメジャー契約を結ぶことで合意に至ったという。年数や年俸など、契約条件の詳細は今のところ明らかになっていない。2019年から2023年までガーディアンズでプレーしたプリーサックは、2021年に自己最多の10勝を挙げた実績があり、開幕ローテーション争いに加わることになりそうだ。

現在28歳のプリーサックは2016年ドラフト12巡目でインディアンス(現ガーディアンズ)に指名されてプロ入り。2019年にメジャーデビューすると、いきなり21試合に先発して8勝6敗、防御率3.81をマークした。短縮シーズンの2020年には8先発で4勝2敗、防御率2.28の好成績を残し、2021年は自身初の2ケタ勝利を記録。しかし、2022年は3勝12敗と大きく負け越し、2023年はわずか5先発で1勝1敗、防御率7.59に終わった。

大谷翔平との再契約に失敗したエンゼルスは、先発ローテーションを6人制から5人制に戻すとみられており、現時点ではパトリック・サンドバル、リード・デトマーズ、タイラー・アンダーソン、チェイス・シルセス、グリフィン・キャニングの5人が開幕ローテーションの有力候補。メジャー契約を結ぶとみられるプリーサックも開幕ローテーション争いに加わることになるだろう。

なお、エンゼルスは現時点でぜいたく税の基準額まで7000万ドルほどの余裕があり、2014年以来のポストシーズン進出に向け、今後も補強を続けるとみられる。MLB公式サイトでエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者は「エンゼルスはブレイク・スネルのようなトップクラスの先発投手を狙う可能性があり、コディ・ベリンジャーのようなスラッガーの獲得に動く可能性も排除できない。大谷の穴を埋めるために、打撃優先の選手を狙う可能性もあるだろう」と伝えている。

ここまではプリーサックのほか、リリーフのルイス・ガルシア、アダム・シンバー、アダム・コラレックと比較的地味な補強に終始しているエンゼルスだが、投打両面で大谷の穴を埋めるべく、スター獲得を狙う可能性もあり、今後の動向が注目される。

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