俳優の和田正人さん 日大時代に箱根駅伝9区を2度力走 「夢の舞台、見る方も心打たれる」

今もランニングを欠かさず、マラソン大会にゲスト参加することもある和田正人さん。「走ることって楽しくはないんです。何者かになろうと必死なのかもしれません」=東京都内

 日本大学陸上競技部員として東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に参加した経験を持つ俳優・和田正人さん(44)。「箱根は夢の舞台。選手はもちろん、送り出す人々や家族の思いが詰まった2日間だからこそ見る方も心打たれる」と話す。

 大学2、4年の2度にわたって、復路の要であり、最も長い距離に当たる9区を走った。それぞれ前走者から順位を上げ、区間9位、5位の力走でチームに貢献した。

 「横浜駅を通過するんですが、沿道はすごい人の数で、人波が途切れない。声援もしっかり聞こえていました」と振り返る。

 今でも車で通ると、家族に「ここは…」と説明するほど思い入れのある道。「何回も聞いたよって言われるんですが、何回も言いたくなるんです」と笑う。

 ここ数年はNHKラジオの中継にゲスト解説として参加し、箱根駅伝に関わり続けている。

 「陸上の指導者をやってみたいと思っていたこともあり、俳優の仕事をしながら、今こうして関わることができるのはありがたいし、うれしいことです」

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