[高知県元旦号]組合員の声を行政に JA高知中央会・久岡隆会長

【高知】新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のごあいさつを申しあげます。

さて、近年、農業にとって厳しい状況が続いています。原油価格がさらに高騰、生産資材価格も高騰し、農家所得に大きな影響を与えています。一方で農畜産物は価格転嫁が進まず、生産資材価格などが反映されていない状況です。

JAグループ高知は昨年、食料・農業・農村基本法関連施策の具体化にかかるJAグループの重点要請などについて、「再生産に配慮した適正な価格形成の実現」や「多様な経営体の位置付け」について国に要請しました。

食料安全保障を進める中で、食料自給率や農家所得の向上をはじめ、状況を適切に評価し、基本法の中にしっかりと位置付けること、また、施策を具体化していく必要があります。

JAグループには、わが国の食料生産を維持し、国民に供給するという大きな使命があります。

本県独自の啓発活動「おいしい作物の、まずい話」を通じて消費者への理解を醸成し、農家が再生産可能な価格を確保し、農業を地域全体で守っていけるよう、なお一層、国や県に組合員の声を届けてまいります。

組合員の皆さまにおかれましては、ご多幸とご繁栄をお祈り申し上げまして、年頭にあたってのごあいさつとさせていただきます。

© 株式会社日本農業新聞