首位打者3度のマウアー ベルトレイとともに「一発当選」の可能性

2024年度のアメリカ野球殿堂入り投票は現地時間12月31日に投票期限を迎える。ライアン・シボドー氏などの有志が運営する「2024 BBHOF Tracker」によると、すでに投票を終えた記者のうち、100人が自身の投票内容を公開しており、エイドリアン・ベルトレイ、ジョー・マウアー、トッド・ヘルトン、ビリー・ワグナーの4人が現時点で当選ラインの得票率75%以上。有資格1年目での殿堂入りが確実視されるベルトレイとともに、マウアーも「一発当選」を果たす可能性がありそうだ。

シボドー氏などが集計した100人分(うち7人は匿名)の投票で、トップの得票率を記録しているのはベルトレイ(98%)。マウアー(83%)、ヘルトン(82%)、ワグナー(79%)も当選ラインを上回っており、ゲーリー・シェフィールド(73%)、カルロス・ベルトラン(65%)、アンドリュー・ジョーンズ(64%)の3人も6割を超える支持を得ている。

マウアーは35歳で引退したため、まだ40歳。ツインズ一筋15年のメジャー生活を過ごし、通算2123安打、打率.306、143本塁打、923打点、OPS.827をマークした。通算成績だけを見れば、有資格初年度で殿堂入りを果たすほどではないように思えるが、捕手としては史上唯一(ニグロリーグを除く)となる3度の首位打者を獲得。通算WAR(ベースボール・リファレンス版)55.2という数字もマイク・ピアッツァ(59.5)やヨギ・ベラ(59.5)と大差なく、テッド・シモンズ(50.3)やミッキー・カクレーン(49.7)といった殿堂入り捕手を上回っているため、「十分に殿堂入りに値する」という評価を受けているようだ。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は、マウアーを含む10選手に投票したことを公表している。マウアーに投票した理由については「全盛期には球界最高の万能捕手の1人、そして球界最高の選手の1人だった。捕手は長年にわたって投票者たちに過小評価されていたが、マウアーによってそのトレンドが変わる可能性もある。アンドリュー・ジョーンズもそうだが、無視できないほどに全盛期が素晴らしかった選手の1人でもある」としている。

ツインズ一筋のフランチャイズ・プレーヤーとしてキャリアを終えたことも、おそらく殿堂入り投票においてはプラスに作用するだろう。また、マウアーが「一発当選」を果たすことは、バスター・ポージーやヤディアー・モリーナの殿堂入りにもポジティブな影響を与えることになると思われる。

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