ベビーカーでお出かけ中に突然の雨! 困っていると後ろから肩を叩かれ…「心はほっこりしました」

知らない土地での子育ては頼りにできる人も少なく、心細い気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
そんなときに、優しい人に出会えると嬉しいですよね。

今回紹介するのは「雨の日に起きたほっこりしたエピソード」です。

イラスト:23ca

突然雨が降り出して…

アミ(仮名)さんの子どもがまだ赤ちゃんだったときの話です。
出掛け先で突然雨が降りだし、傘もベビーカーのレインカバーも持っておらず、アミさんは困っていました。とりあえず子どもに持っていた上着をかけ、ベビーカーを押して急いで家に帰ろうと走るアミさん。
そんなとき信号に引っかかり「困ったな」と思いながら、信号待ちをしているときのことです。

後ろからトントンと誰かに肩を叩かれました。
「よかったらこれ使ってください!」
振り向くと、若いサラリーマンのお兄さんが自分が持っている傘を差しだしてくれたのです。

アミさんは、お兄さんの傘を借りることを申し訳なく思い、また家がすぐそこだったこともあり、丁寧にお礼を言って傘は受け取りませんでした。

『雨の日に起きたほっこりしたエピソード』イラスト:23ca

しかし、地方から出てきて知らない土地で、友達や知り合いがいない中のワンオペ育児だったアミさんは、傘を差しだしてくれたその気持ちを本当に嬉しく思ったといいます。
雨の中、急いでいたので、うまくお礼を言えなかったことが今でも心残りだというアミさん。

「服はびしょ濡れになりましたが、心はほっこりしました」と話してくれました。

感謝を伝えたい

このときの出来事についてアミさんに話しを聞きました。

ー傘を差しだしてもらったとき、どう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
最初は、びっくりして固まってしまいましたが、雨の中ベビーカーを押す姿をみて声をかけてくださったことが、本当にありがたく嬉しかったです。
相手の方には「ありがとうございます。もうすぐ家にたどり着くので、大丈夫です」と伝えましたが、びっくりしすぎてうまく伝えきれなかったように思います。
傘を受け取ることは断ってしまったのですが、もっと丁寧にありがたいと思っていることを伝えられたらよかったなと後悔しています。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
赤ちゃん連れだと、予期せぬトラブルが起きてしまいがちなので、公園などで何か困ってそうなお母さんを見つけたら声をかけるように意識しています。

ー育児をする上で、大変なことはどのようなことでしょうか?
自分1人だとスムーズなことでも、子ども連れだと大変になることがたくさんあります。
外出時はベビーカーでの移動だと、エレベーターを探すのが大変だったり、電車の乗り降りも一苦労です。電車の中でぐずるときも肩身が狭く感じます。
また、出かける場所によってはおむつ替えの場所やおむつが取れてからはトイレの場所を確認していなくて、お漏らし寸前になったりと大変な思いをしたことがあります。
家にいても、赤ちゃんから未就学児あたりまでは、目が離せない場面が多く、1人でゆっくりする時間が確保できないことが大変だと思います。

ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください。
1歳、7歳、9歳の子どもがいます。
上の2人は小学生になり、だいぶ手が離れた感覚があります。
第一子が生まれてから、赤ちゃん中心の生活があまりにも大変で、こんな日々が続くのかと絶望したこともありますが、大丈夫です。
子どもは必ず成長します。成長した上でまた問題が出てくることもありますが、その経験が糧になります。
今お子さんが小さくて大変な方も、お子さんもお母さんも成長するので心配しなくても大丈夫ですよ、と伝えたいです。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

ほ・とせなNEWS編集部

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